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【日常note】どうしても捨てられない娘の赤いバレエシューズ

捨てられないもの。

それは過去のわだかまりのようなものが
物に投影されていたりする。

だから捨てられない。

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いつだったか、
保育園へ赤いバレエシューズを履いていった娘。

スニーカーではなく、バレエシューズ。

バレエシューズを登園用にしていたのも、
あえて、何かこだわりがあって、とかではなく

たまたま買ったバレエシューズをそのまま登園にも
使っていた、というだけ。

単純にスニーカーを買いに行くまでの
余裕や頭が回ってないだけ。

娘も気に入ってるしいっか!的な感じで
あまり特に考えていなかった。

同じ保育園の上級生の
女の子がそれを見たときの衝撃の一言。

「あー!!!そんなかわいい靴は
履いてきちゃいけないんだよー」

娘はびっくりしていたし、
私もいきなりだったので、ちょっとびっくりした。

でも瞬間的に、

何の靴はこうが勝手ちゃうの?

そんな、どーーーでもいいこと
言わんでくれるかな

可愛い靴、あなたも履きたかったら
履いたらええやないの
(全て心の声)

思わず反射的にそう言いたくなったけれど、
私はその時何も言えなかった。
なんとなくふふふと笑っただけだった。

その子にはもちろん悪気とかは全くないと思う。

なんで履いちゃいけないって思っているのかな?
というのがすごく気になった。

で、その理由を想像して、
一人で悲しくなってしまった。

どこかでもしかしたらその子も
大人に言われり聞いたりしたのかもしれない。

でもあなたも本当は
履きたいんじゃないの…?

そんな声をかけたくなってしまった。

決められていることも
まず「なぜなのか?」考える。

どう思うのか?
どうしたいのか?

子どもには聞くようにしている。

娘は靴が既に小さくなって履けなくなっても
この靴がめちゃくちゃ気に入っている。

だけどこういう経験が続いて
自分の好きなものを閉じ込めていくのかもしれない。

そんなことを思い出すバレエシューズだったのでした。

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