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家族をチーム、ととらえたら家事育児のモヤモヤが晴れた話

最近片付けや整理にまつわる発信をしていると、家事や育児の分担・シェア問題の悩みなどを聞くようになった。

片付けの悩みをよくよく聞いてみると、

「夫が…」「家族が…」という
家族やパートナーに対する悩みも多い。

思い返せば、30代って…
仕事、退職、転職、手術、結婚、妊娠、出産、とライフスタイルの変化が多いこと

特に、結婚後、産後の生活変化、それに加えて転勤や引っ越しなどがあると、変化の種類も変化量も大きすぎて、生活の基盤をつくることはなかなか大変。。

ちなみに私は元転勤族、かつ、引っ越し多め。(大学生以降で、14回している。)そのたびに物や整理収納問題にぶちあたってきた。

今かなりすっきりとしていて、家事にもほとんど時間がかからない、片付けも楽になり、暮らしの基盤ができている感じがしています。

特に結婚後、産後のライフスタイルが変化した時に、物が増える、家事や生活がうまくまわっていない、そんな経験を数々してきました。

なぜモヤっとするのか?

家事や育児の分担のことで、家族やパートナーにイラっ、モヤっとした経験は、みんなあると思う。

その問題、元を辿れば

・物に対する価値観の違い

・整理整頓、収納や片付け、育児や子ども、など家や生活を維持していくことの知識やスキルの違い

から起きている問題が多い、と気づく。

書いてしまえば当たり前の話だけど、これをすり合わせていくのってまぁ難しい。最初からうまくいかなくて当然だよね…。

そんな時に私がこの考え方で結構あらゆることがうまくまわるようになったなと思う「モヤモヤの晴らしかた」についてに書いていこうと思います。

私は、そんなライフイベントごとに都度起きていく変化のたび、整理力や、収納のこと、片付けに関する知識に助けられた。

これまでも試行錯誤しまくってきたが、もちろん今でも、絶賛試行錯誤中だ。どんな生活の在り方が自分たちにとっていいのか?を考えることに終わりはない。

家事や育児の分担にもやっとしたら…


仕事だとわかるのにプライベートだと感情論持ち出してわからなくなったりしていたこともあったけど…

家族生活は仕事のチーム運営と一緒だ。

とある時ふと気づいたら、あらゆる問題全てがドミノみたいに解決していった。(解決の糸口が見つかって、乗り越えられそうな感覚になった、が近いかな。)

私は元々アパレル企業で、数十名のスタッフを束ねる店舗でのマネージャー職をしていた。

今、買いたいものがいつでも揃っている。見たい商品を見たい時に見れる。商品案内や接客も欲しい分だけある。不足でも過剰でもなくちょうどいい。

服のコンビニであれ!が会社の方針だった

必要な時に必要なもの・ことが必要なだけ受け取ることができて、ストレスなくいつ行っても楽しく買い物ができる環境をつくること、が仕事だった。

時に1日で2000万売る日もあったし、100名以上のスタッフや、連日200箱以上の段ボールが到着する、なんてことはザラにあった。

毎日これを店頭に出して売らなければ翌日にはあっという間に倉庫パンパン。死活問題。

(お家なら、物が多すぎて収納しきれず山積みの状態と同じ。)

あたりまえだがこれを1人でやることは到底できない。であればどうやってやるのか考えるしかない。

これ、、家庭でも全く一緒では…?同じようにすればいけるんじゃね?

とどっかのタイミングでピンときた。

とにかく1人では何にも太刀打ちできない

どうやったら全ての人が動きやすく、働きやすくなるだろうか、どんな役割が合っていて、ひとりひとりが自分の価値を最大限だせるだろうか

そのために、物(商品)と人、をどうやって配置するといいだろうか?自分ができないことを誰にやってもらおうか?ということを毎日毎日毎時間毎秒…考えていました。

人が最大の価値を発揮できて気持ちよく働ける、そんな環境をつくるためにできることを考える。

それは仕事も家庭も一緒や!

よくよく考えれば家族だってチームなのだ。仕事のチームづくりと何ら変わらないはず。

家族、家庭内でも同じように考えればいいんだと気づいてからは、色んなことがやりやすくなった。

同じ方向を向くにはどうしたらいい?


育児についても、夫と全く違う方向を向いているなと思うことがありました。何でやらない?何でわからない?普通そうするよね?とまさに意味のない感情を抱いていたこともあった。

でも、ある時気づいたのが、やりたくないとかではなく、

何をどのようなやったらいいのか?
どんなことをしないといけないのか?

マジでよく分かってないのかもしれない、ふと思った。

別に私も分かってるというほど分かってるわけじゃない。母親と父親、どちらにとっても、第一子は、子どもというものに対して未知の世界なことには変わりはないからだ。

それでも私は自分が分かる範囲内で、こういうもんだ、と伝えるために工夫を凝らした。なぜなら道をひらくのはそれしか方法が無かったからだ。

私がやったこと

例えばミルクの入れ方、どんな配分でどうやって入れるのか?
お風呂の入れ方、赤ちゃんがどんな1日を送っているのか?などなど…

私だって産婦人科でようやく知ったことも多かったし、1日の過ごし方も1日見てないのにそもそもわかるわけない。

だから、赤ちゃんの1日スケジュールをエクセルに落として可視化してみたり笑(相手には相手に伝わりやすい手段を。)

親はどう動いたらいいか、ここは1人では難しい、2人必要など。こうあったらいいのにな、を視覚的に伝えてみたりした。

ミルクはその時々の注意ポイントなども伝えながら、実際に入れているところを1回みてもらった。

そうすると…出来た。できないと思っていたことができた。

(おぉ、出来るんやんか…)

当たり前だけど、何をどのようにやったらいいのかわかれば出来るのだ。

ああこれはまさに仕事と同じだ。と確信した。
何か暗闇に光が差した気がした。

察して、わかるよね、これ普通でしょは何の意味もない

耳が痛い話…自分で書いてても耳が痛いけど…

わかるやん?とか、察して!オーラだしたり、しかめっつらしたりしてても、部下が仕事ができるようになったり、上司が声をかけてくれたりするわけではない。仕事ではわかる。当たり前だ。

自分がやりたいことをどうやったらわかってもらえるか?どうしたい?など
伝えようとするだろう。だけど途端に家庭(プライベート)だとわからなくなるのだ。

不思議なことにね。

何でやらないんだろう、何でわからないんだろう、何で私ばかりなんだろう、何で同じ思いじゃないんだろう、そう思ってるだけでは、今度は自分がただただツラい。

じゃあどうする?

言葉isKING

これをこんな風にやってほしい。
こう考えている。どう思う?
こうしていきたい。

きちんと伝わる言葉で伝えること、です。それが難しいんだよ…というのもすごくわかる、本当にわかる

それ以外に伝わる方法なんてない、と思う。

そして根気よく続ける、一方向からやってダメならこっちの方向からやってみる!一度言って伝わるほど甘くはありません。

そしてやっていることは必ず見る、そして感じたことをまた言う。
すごい、と思ったなら「すごい!」と言う。違うと思ったら「違う」と言う。本当に単純なその繰り返しです。

言葉で伝えられない時はどうした?


言葉で伝えればいいのはわかる。とはいえ、何となくわかっていることも、いざ言葉にしようとすると難しいことというのはたくさんあるし、どう言っていいかわからない、どう伝えていいのかわからない。そんな時もある。

そんな時には、私は誰かの言葉を借りるようにしています。

例えば分担、シェア、対話。産後1年くらいはそんな本や記事をたくさん読みあさりました。そこには、「うわ、それそれ!それなのよ!私が言いたいのは!!」

という共感しかない、そんな言葉や表現が、本や記事、SNSを見渡すとそこらじゅうに転がっています。

読んでほしい本をドッグイヤーをつけて差し出して、この箇所だけでいいから頼むからこの本を読んでほしい、と懇願したこともあった。

チームを動かすときに大事なこと


自分の中では70点ぐらいかなーと思っても、出来てない30点を絶対に責めないのが、超超超大事なこと!

全くなかった0点が、一気に70点になったのだからそれだけで万々歳のはず。まずはそこにある70点の存在に感謝しよう。

だって自分だって70点のことあるし。
そう思ってここをグッと堪えるのです。笑

そのあと、30点を埋めて行くための行動をとる。

どうやったらいいのか教えたり、こうやったらもっと上手く行くと伝える、自分が思っていたのはこれではなくあれだった、など…そうやって

マイナス30点を一緒に乗り越える。

そして最終的はこれは自分の仕事だ、自分がやりたいと思ってやっていることなんだ、と思ってもらうことだ。

自分がやった方がマシってなっちゃったら、それは危険信号。
チームを率いて動かすことができない人の典型パターン。

会社で働いていると、なんとなく嫌な人やタイミングがあっても、たくさん人がいたりするから、嫌なことをぬるっと地味に避けられたりできるんだけど(人が多いほど仕事しなくなる人も多くなる…。面白いことに)

家族や夫婦間って、基本大人が二人しかいないので、嫌なことがあったり避けたいことがあっても、どうしても相手を避けられない。対峙して解決していくしかないのだ。

ひとりひとり役割や得意なことがある。

自分の役割が明確になっていて
求められていることがわかっている
なぜやるのか?が明確になっている
役に立っていることを実感できる。

家庭で起こることも仕事で起こることも一緒のはず。あなたにはあなたの、そして私には私の役割がある。

さらにいうと、別に家事や育児を何も家族だけでやらないでもいい。

家族が増えるとはチームの規模が大きくなることと同じ

家のことを家族だけでやる、という考えだと
私もやってるんだからお前もやれーーー
と押し付けあいみたいになってしまう。

夫婦やパートナー同士が敵になってしまう。
こうなると関係性はまず上手くはいかないし、
快適な生活を送ることも難しくなる。

その考えから一歩踏み出してみると…

必ず家のものがやる、ということでもないし
そもそもやらなくていいことはないのか?という話にもなる。

社内や今の自分のチームでできないとなれば、隣のチームにお願いしたり、その分の時間やお金を捻出しようとしたり、知恵を借りたり、そんなことって仕事ではよくあることだ。

どっちがやる、とかそういう次元の話ではなく

どうやったらやりやすい?
どうしたらこれができるようになる?
そもそもこれいる?やる必要ある?

見方がそんな大きな視点に変わっていく。

敵に思えた夫婦やパートナー同士が、突然味方に早変わりする。

パートナーと一緒に住む、家族が増えるというのはまさにチームの規模が大きくなっているのと同じなのだ。

そんな風に考え方が変わっていくと、分担問題は、片付けや物の問題ではなく、人間関係の問題なのかも、と思ってきたりする。

仕事も家庭も本質は一緒

目標、ビジョンを共有しながらお互いを尊重し、それぞれの得意分野や役割を活かしながら課題に向き合いながらより良い方向を目指していく。

仕事も家庭も本質は同じ、だと思っています。

同じ方向を向きながらも
それぞれの状況を、常にいける?いけない?と確認しながら
いけないならどうする?じゃあこっちやっとくから、そっち頼む!!!

みたいな戦い方をしないと到底生き残っていけない。

生きていくことそのもの。「生活する」ってまさに仕事だ。

最小単位のチームとしての

”かぞく”

はそんな関係が理想だなと思っている。

家事育児、家庭内のモヤモヤがあったら、
ちょっとドライに聞こえるかもしれないけれど、

家庭も仕事と同じだと考えてみる。

同僚や上司、部下、取引先の人だったら
どんな風に接するだろうか?どんな風に伝えるだろうか?

そしてこのチームをどんなチームにしたいと
思うだろうか?どんなところへ向かって行きたいと思うだろうか?

モヤモヤの晴らし方は色々あると思いますが、誰かのモヤモヤが晴れるきっかけになったら嬉しいなっと思います!

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〜 Profile 〜

\片付けと家事が楽になる!/

⚪︎片付けいらずな部屋づくりの工夫
⚪︎思わず動きたくなる仕組みづくりのコツ
など

頑張らないでできる
整理収納・片付けの考え方、コツや工夫
を発信しています
( @arisa.minimal )



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