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Essay

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いろいろな場面で、不思議に思うことって多々ありますが、時々、散歩するみたいに考えてみたくなるのです、いえ、感じてみたくなるのです。答えのあるような、ないような文章を書き進めながら…
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#Arimの詩

創作途中の話 -「風」-

創作途中の話 -「風」-

アンビエントのブームが来ているとか。以前から静かなブームはありましたが、このコロナ禍で、穏やかな瞑想に近い環境音楽は、必要で求められるのかもしれませんね。

私が現在作っているアルバム曲の7曲は、ピアノのインストゥルメンタルと歌入りの両方がありますが、その中の「風」(仮タイトル)という曲は、ある林を吹き抜けていた風がインスピレーションとなってできています。自分の中では、風の物語のような感じです。

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薔薇に吹く風…

薔薇に吹く風…

薔薇が綺麗だ。
街なかの人家の庭に咲き溢れる薔薇を、車を走らせながら見ている。すると薔薇の花の向こうに、小さな頃の風景がよみがえる。
小学生の時、母は庭の花をよく学校へ持たせてくれた。
薔薇や金木犀を持っていく時は、同級生が、いい匂い~なんて言ってくれる顔を思い浮かべながら、特に嬉しかった気がする。

薔薇には(美しい花には)棘がある、というのも、比喩ではなく、子供の手と心に刻まれた。
母がパチパ

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小さな光

小さな光

生きるとは、何か。
どのくらい美しい記憶を持てたか、
そんな喜びの計りを持っていたいと思ったりする。
辛いことや苦しいことがすべてだったら、
生きるベクトルを定めることができない。
小さな心の奥の宝の袋に貯めた幸せの光、
それを羅針盤にして、
歩いて行けるところまで進んでみる…

#Arimメモ #Arimの詩 #詩 #現代詩

美しい時間

美しい時間

日々の中で、花の美しさを見つけて、
ほんの僅かな時間かもしれないけれど、
花と向き合い写真を撮る。
その時間の積み重ねが、
一連の心の記録のように残っていくのは、
現実の美しい側面の記憶となる。
#Arimメモ #Arimの詩 #詩 #現代詩

古民家の花

古民家の花

誰も住んでいない古民家が、町のなかには、時々ある。
草が生い茂り、手入れのされなくなった庭木の伸びっぱなしの枝葉に覆われている。
街路樹や道脇に花が咲き揃うのと同じように、その庭にも花が咲いている。
古い木の塀を越えて、コデマリの白い花がたわわに咲きだしている。

人気のない家で、植物は時を刻み春の暦を進めている。
家屋のなかの古びた時計は、静かな呼吸をしているのだろうなと思う。
誰もいない家に咲

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「あ」の次は、…

「あ」の次は、…

短絡的な思考というものではないのです。簡単な符号を見つられた時に、それはたった一秒の世界が「あ」だけで完了するような発見で終る時があるかもしれません。しかし実際はいつも途中であって、その地下茎はまたさらに深く張り巡らされていくように思います。

せっかく完了したように思えた「あ」の次は、□↗↔↟▣▼▦▷◈◉↖⇵みたいな豊かなカオス、終わらぬ宇宙の夢の底に足を踏み入れているような、…釣りあげて初めて

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自分の形とは、…

自分の形とは、…

ほんの数分なのですが、動植物を見つけたり、路上の小さなものに惹かれたり、そのときの時間が自分の柔らかな記憶を繋げていってくれるように思います。

自分というものは、日常ではバタバタしていたり、金銭を得るための仕事に拘束されていたり。求める自分の中のものにはなかなか触れられない、そしてそれはどんなものかと手で掴むんで見ることができず、実際何であるのかなどともわからないものなのですが。

自分の外にあ

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五次元…

五次元…

五次元というものを時々考える。祈りというものが近い場所だろうかとも思ったり。…遠く離れた母のことを思う時、フワッとした母の姿を思い浮かべながら、心は話しかけている。母の安らぎや平安を願いながら、いつの間にかリスペクトと感謝の気持ちに包まれる。
三次元の現実の日々ではすぐに会えない人とも、想うことで心温まることがあると思うが。

思考や想像力、又深い思索想念には時の刻みがないと感じる。過去も現在も或

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宇宙の祈り…

宇宙の祈り…

過去に流れていく時間と
未来へ進む時間がある
時間は絶え間なく生まれている
風のように
時間は自由を運んでくる
希望の鐘を鳴らしていく
時間は宇宙の祈り
#Arimメモ #Arimの詩 #詩 #現代詩

小さな花の鼓動…

小さな花の鼓動…

ふと、足を止めたくなる。…小さな花の鼓動が教えてくれる生き生きとした時間は、一歩一歩の足元を見向きもせずに行き過ぎようとする日常に、覚醒の息吹を運んでくれる。

シュールレアリスムも現実をよく知るための手法だったと思うけれど。自然というのは、いつもその時の一瞬を、カメラアイをむけたくなるような静けさの中の閃烈さで、咲かせている。
習慣に紛れて真の時の深さを、どれほど知らないでいることだろう。目覚め

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一日…

一日…

今日という一日を、時々思う。
それは、奇跡のような一日である。
そして例え今日一日の命だとしても、
今日を、ご機嫌で生きる。
ご機嫌、というのは調子に乗るという
意味ではなくて、深く感謝して、
足るを知ること。
今日の命を、ご機嫌で生きる。
すると、やるべきことが見えてきて。
自然に歩く道が続いていたりする。

そうして、明日が来たなら、
何と得したものだろうと。
そんなふうに思って生きたら、

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光が溢れ落ちる

光が溢れ落ちる

美しいものは大事だ。美しいものに向かうことは、諦めないということだと思うから。光は、暗がりを照らし、穏やかにどこまでも広がるものだ。闇を切り裂く鋭利な刃先だ。そこには宝石を散りばめた無数の光が溢れ落ち。光は、私たちの心と空を繋げたひとつの天体を作る。
#Arimメモ #Arimの詩 #詩 #現代詩 #エッセイ