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フォン・ブラウンが予言した!?5つの「偽旗」戦争 ②

 前回記事①では、フォン・ブラウンが予言したとされる5つの偽旗戦争のうち、3つないしプラスアルファが実現したのではないかと述べた。
1970年代を思い返してみると、米ソ冷戦の終結として核戦争で世界が滅びるのでは?と言って笑われる事はほとんどなかったが、テロリストや第三世界の国々が宇宙兵器の攻撃対象になるなどという話をする人は、科学者でもまずいなかったのである。
もっとも、元同僚のロジン博士以外にフォン・ブラウンの予言を聞いた人がいるかどうか不明なのだが、仮に彼女の作り話だとしても2001年以降の予言は当たっている事になる。
では4番目と5番目の予言は当たる見込みがあるだろうか。
これは未来の話になるので、SFと思って読んで頂ければ幸い。

第4の予言: 偽旗?「アルマゲドン」

 ここでいうアルマゲドンとは、世界最終戦争のハルマゲドンではなくて、1998年公開のブルース・ウィリス主演SF映画のヒットで使われるようになった、地球への天体衝突危機の意味である。
以降、アルマゲドンと名が付く映画や類似作品は何本も制作され続けてSF映画の定番となっているし、日本ではつい最近テレビで「隕石家族」というコメディー・ドラマも放映されていた。

 フォン・ブラウンは、宇宙兵器の4番目のターゲットは、アステロイド(隕石、小惑星)になるだろうとロジン博士に話したという。
しかも3番目までと同様、それも嘘、偽旗であると。
しかし別に嘘をつかなくても、小惑星の衝突が科学的にあり得る事は、ほとんどの人が承知しているではないかと思えるが、それは比較的最近のことであって、ロジン博士が最初聞いて笑ってしまったと告白しているように、昔は一笑に付されるような話だったのであり、映画の宣伝効果は大きかったのかもしれない。
というより、こういう映画さえ偽旗作戦の一環として、潜在的な恐怖や警戒心を刷り込んでいるとも考えられるのである。

 映画はさておき、科学的な対応としては、1994年、木星にシューメーカー・レヴィ第9彗星が衝突したため、地球でも起こりうるとの危機感が高まり、1996年に観測や研究のための国際的な組織として、スペースガード財団が設立された。
同計画は世界各国で展開され、日本でも日本スペースガード協会が観測を担っている。

しかし2013年にロシア・チェリャビンスク州に落下して被害をもたらした隕石を事前に観測、発見出来なかった事もあってか、2016年には、NASAに惑星防衛調整局(PDCO)が新設され、年間発見数も倍増してニュースでも接近小惑星の話をよく耳にするようになっているし、同年11月には、NASA、米空軍、連邦緊急事態管理庁(FEMA)、カリフォルニア州などが共同で、大きさ100~250メートルの小惑星が、南カリフォルニアあるいは太平洋沿岸に衝突すると想定したシミュレーション演習を実施している。
その想定破壊力は、史上最大の水爆実験である1961年ソ連のツァー・ボンバ、50メガトンの10倍以上になるという。

またPDCOは現在、ESA(欧州宇宙機関)と協力して、小惑星に探査機をぶつけて軌道をそらすDART計画を進めており、つい最近も世界的にニュースで紹介されたばかり。

そんなわけで少なくとも現在では、わざわざ偽の小惑星接近など演出しなくても、宇宙兵器というか、地球防衛のための宇宙予算は十分得られそうなのだが、予言の半分、「偽旗」の部分は外れるのだろうか。

 これに対し、別の理由から偽旗アルマゲドンが起きるかもしれないと警告しているのが、UFOやエキソポリティックス(地球外政治学、宇宙政治学)の研究で有名な、マイケル・サラ博士である。
(キャロル・ロジン博士は、このエキソポリティックス研究所のアドバイザーとなっている。)

トランプ大統領とQアノンの登場によって、それまで単なる陰謀論と言われた、いわゆるディープ・ステート(DS、深層国家もしくは国際企業連合体)の実在がもはや明らかとなり、フォン・ブラウンの予言を実行してきたのはDSであるとサラ博士は主張している。
そして、今年の大統領選挙でトランプ大統領が再選されると、DS側がかなり劣勢に追い込まれてしまうため、それを妨害するために偽旗アルマゲドンを起こす可能性があると考えているようだ。

 しかし、起こすと言ってもそんな事が実際に可能なのだろうかという疑問は当然わくが、「ロッド・オブ(フロム)・ゴッド(神の杖)」という秘密衛星兵器が既に完成しているという説があり、人工衛星から金属製の槍を超音速で地上に連射出来る兵器で、その莫大な運動エネルギー(速度の2乗に比例する)を考えれば可能だという。

2013年ロシアに落ちたとされる隕石も、画像を解析すると不自然な部分が多いため、実はそのような兵器だったのかもしれず、UFO(地球製か地球外製か分からないが)が迎撃したという説も当時広まった。
それについては、明窓出版「矢追純一に集まる未報道UFO事件の真相まとめ 巨大隕石落下で動き出したロシア政府の新提言」の50頁あたりに解説がある。

また現在、世界的パンデミックにより、100以上の主要天文台が閉鎖されており、フェイク情報を流しても反論できる天文学者が少ないので、もしやろうと思えば絶好の機会となっている。
DSが牛耳っているとされるマスコミのパンデミック報道をいま鵜呑みにしている人達なら、もし突然、小惑星が衝突するかもとの報道が走れば、簡単に信じてしまうのではないか。

さらに前述の2016年11月、トランプ大統領当選直後で、まだオバマ政権時に行われたシミュレーション演習では、小惑星衝突の日付が2020年9月20日に設定されていたのだが、別に日付を設定する必要もなさそうなのに、何故4年後の大統領選間近に特定したのか、それも気になると言えば気になる話。
(今回のパンデミックも、昨年シミュレーションが行われていたのは、早くからネットで拡散されている事実で、その点類似性もある。)

 そんなわけで、9月20日は既に過ぎたものの、これから米大統領が確定する来年1月20日までの間、上記のような事件が起きる可能性は、あながち否定できないだろう。
ただ、サラ博士によると、発足して間もないアメリカ宇宙軍は今、トランプ大統領の指揮下にあるので、未然に防ぐことが出来るかもしれないというので期待したい。(当たらなかった時の予防線と言うなかれ。)

 さて、第5の予言、フォン・ブラウンが「最後のカード」と強調したという「偽旗エイリアン戦争」については、いずれそのうち。

(続く)


追記: なんと、サイキック芸人のキックさんが、同じ話題をYutubeで取り上げられていたので、ビックリ。
https://www.youtube.com/watch?v=yXv78LicGPg 


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