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オードリーリアル脱出ゲーム&キサラに行ってきた

去る1月末、久しぶりに東京へ旅行してきた。目的は参戦が叶わなかったオードリー東京ドームライブの空気感を少しでも味わうという名目で、リアル脱出ゲームに参加するためである。学生の時の集まりで行って以来約5年ぶりの東京は、とても刺激的だった。非リトルトゥースの妻との2人旅の様子を備忘的に書いてみる。

旅の始まり、出雲空港から羽田へ約1時間のフライト。飛行機に乗るのも久しぶり。東京まで鉄道だと6時間、夜行バスだと12時間かかる僻地で、改めて空路の強さを感じた。学生時代少し住んでいたとはいえ、すっかり田舎の生活に慣れた私にとっては単純に空港のデカさにもビビってしまう。少し耳を澄ますと日本語以外の言葉が飛び交っていてTOKYOを感じる。

11時前に着いたので、空港内のレストランで早めの昼食。平日の昼間でもめちゃくちゃ混んでる。

腹ごしらえが済んだところでいざ東京ドームシティへ。ドーム自体は学生時代巨人戦を何度か観に行っていたけど、シティの方は初めて。その前に色々とドーム周辺を散策。

でっかい看板も見つけて本当にドームライブやるんだあなんて今更実感。やっぱ地方住みには広告イベントにも縁がないから実際の熱を感じにくいところは否めない。オンラインでの物販だけでは限界がある。私たちの他にもこの看板の写真を撮っている人がちらほらいた。

気を取り直してドームシティの方に行こうとするが、そもそもドームからドームシティへの方向がわからず迷子になったり、持ってきたキャリケースをしまおうとするもコインロッカーの施錠にSuicaがうまく反応してくれず手こずったりと盛大に田舎者を発揮。ドームの周りを結構うろうろしたのですでに疲れてきた。

どうにかGoogleマップの力も借りながらラクーアの方面に行き、エスカレーターで1Fに降りると目の前にオードリーのねぷたを見つけ、その完成度に驚く。

ラクーアの賑わいに改めてTOKYOを感じながら、いざ受付をしようと思ったところで事件発生。事前にチケットぴあから予約購入、発券していたのだが、あろうことかそのチケットを忘れてしまっていたのだ。

なんという不覚。忘れないように早めに買っておこうなんて万全の準備をしたつもりが、買っていたことを忘れてしまうという本末転倒ぶり。航空券もQRコードで搭乗手続きしたし、ここの他にも色々訪れていたのだがその入場券も大体チケットレスだったもんで完全にそういう脳になっていた。

一応受付で聞いてみるが、やはりチケット自体がないとダメとのこと。受付の人も色々掛け合ってくれたみたいで、特別に別の日でもチケットを見せれば参加可であるとしてくれたが、あいにくこちらは島根から参戦している身でそう気軽に別の日に替えるということはできないのだ。

仕方ないのでSCRAPからオンラインでチケットを再度購入することに。リーベイツからチケットぴあの経由で、0.5%の楽天ポイント還元があるからとこのご時世わざわざ紙発券をした結果がこれ。小利大損とはこのことか。

とまあ開始前から色々あったがなんとか参加にこぎつける。渡された取って付のクリアファイルのなかに冊子やらなんやらが色々と入っていて、そこに載っているQRコードを読み込むとストーリーが始まる。

そうしてラクーアの中を散策しながらゲームに挑む。感想はとても楽しかった。最初の方はすぐわかる簡単な問題が続くけど、だんだんと難易度が上がっていってヒントを駆使しながら問題の完成度の高さに感心する。実はこのクリアファイルにも仕掛けが施されていて、いわゆる伏線回収みたいな問題もあってすごくよく作られてるなあなんて思ったり。

東京のど真ん中にこんなannkw要素の強いもの置かれたら笑っちゃうよ。周りには同じクリアファイル持った明らかな同士たちがたくさんいた。ラクーアに普通に買い物に来た人たちはこれが異質な光景に思うのだろうか。それともこういうイベントが日常茶飯事なのだろうか。

あそこにいた人が全員リトルトゥースなのか、単にリアル脱出ゲーム好きの人がやっているだけなのかは分からないけど、普通にこういう体験型イベントが気軽にできる環境は羨ましいなあと思う。

1時間半くらい、およその目安通りの時間をかけてなんとか全ての謎を解く。外は晴れていたけど空気が冷たくて、しばらく建物の外にいるとかなり寒くなってくる。最後の謎解きに手こずって、しかし建物内の椅子は混んでて外のテーブルしか空いていなかったので、そこで聞きながらやっていると体が冷えてきちゃった。

東京は西日本に比べると陽が沈むのが早くて、16時過ぎると結構暗くなってきてより寒くなってくる。ただでさえ慣れない場所で迷子になったり謎を解いたりで、歩き回っていつも以上に足を使ったので早めにホテルにチェックイン、お宿はすぐそこの東京ドームホテル。フロントではここでもさまざまな言語が飛び交い、スタッフの人たちもそれに難なく対応しているのをみてTOKYOを感じる(3回目)

ツインの15階?くらいの部屋だったか。外からは今さっきまで歩き回っていたドームシティを小さく見下ろせる。

手前の黒い人は妻

しばらく休憩したのち、ホテルを出る。すっかり暗くなり、さらに冷え込んだ夜の東京を歩いていく。水道橋駅から総武線に乗り、市ヶ谷で都営地下鉄に乗り換えて新宿三丁目駅まで。改札を抜けてからも出口が多いもんで最寄りがわからなくなるが、なんとか地上に出て少し歩いて辿りついた雑居ビルを上がり…

入り口の写真とか撮ってないのでどこか分からねえよと思うかもしれませんが、そっくり館キサラです。説明不要のオードリーが下積み時代を過ごしたショーパブ。今回は脱出ゲームのことばかり考えて旅行を計画していたわけだが、その過程で非リトルトゥースの妻に「せっかくならキサラとか行ってみればいいじゃん」と言われ(妻も「だが、情熱はある」は観てて知ってた)、全く頭になかったこの行程を追加したのだ。

こういう場所に全く行ったことがなかったので正直怖そうとか思ってたけど、スタッフさんが気さくに案内してくれて割とすぐに雰囲気には馴染めたと思う。ショーが始まるまではバイキングで食事と飲み放題。テーブルにはデフォルトでこれだけのアルコールが用意されていて、あまり酒が強くない自分はこのラインナップでも怖気付いてしまう。

牛すじカレーは本当に美味しかった。さすがカスミンがバイトで遅刻してTAIGAさんに怒られても、大盛りで食べてしまうほどのことはある。初めてなもんだからペースが分からずショーが始まるまでに食べきれないくらいよそってしまった、もうお腹いっぱい。

開演前にスタイリッシュなギャロップ林さんみたいなスタッフさんが前説みたくショーの概要を話される。おかげさまで平日だというのに空席を除いて満席という大盛況ぶり。私の後ろの方の席はあまり気配を感じられなかったがまあ気のせいだろう。で、この時点で観客の人もめちゃくちゃいじられる。その場にいた人全員を組まなくイジっていく。見た目も振る舞いも完全な陰キャな自分だが、うっかりフェリシモのドラえもんカーディガンを着ていったので、メガネをかけているのもあってのび太くんと命名されてしまった。ちなみに隣の妻はしずかちゃんと言われてご満悦な様子。

着ていたのはこれ↓

ちなみにその上からユニクロのサステナブルドラえもんフリースジャケットを着ていたのだけど、入店の時にすでにスタッフさんは気づいていたらしい。さすがアンテナの感度がすごい。

19時半の開演前にステージに上がって写真が撮れるってんで半ば強制的に皆さんスタッフさんに促されて記念撮影タイム。私たちも声をかけられたが、そのタイミングで妻がトイレに行っていてもう時間になりそうだったので終演後にしてもらうことにした。

そういえばキサラのトイレも舞台の前方にあるから演者と観客がバッティングすることがあるというエピソード通りの位置だった。ただのトイレ一つにしてもかつてのannkwのトークをなぞる旅をしているようになってエモくなった。

そうこうしているうちにショーが始まる。まず出てきたのは

小石田純一。見ればみるほどかまいたち山内。地元でかまいたちの掟ばかり見てるからか。小石田さんがショーの中でのMCのような立ち位置で進んでいく。続いて

X JAPANのモノマネsa`Toshi。X JAPANはあまり馴染みはないけどあのハイトーンボイスが出せるのはすごい。

12ラウンド戦った後の吉高由里子。この距離なら本物に見えなくもない…?

昭和の大スター
日本一のYouTuber
子供の頃の貴乃花

※同一人物です。
やっぱり髪型やグラサンマスクで印象ってすごく変わるんだなあ。後でニセキンTV見たけど似てるわ。

ショーの合間にYouTubeの広告のように一瞬だけ櫻井翔くんがスポット登場していたのだけど、見た目モノマネだけではなくて他にもネタを持っておられた。写真の通りユーミンも歌われていたけど、櫻井くんの一瞬ぷりが面白くてあまり覚えてない(失礼)

ゴルゴ13一本槍で突き進むジョーク東郷。正直世代ではないので私にとっては出オチだったことは否めないが、この勢いは嫌いじゃない。めちゃくちゃ撃たれたけどこれからもこの勢いを極めて欲しい。

出た、ウエストランド井口!表情豊かな吉高由里子とは打って変わって貼り付けられた無表情なのがじわじわくる。YouTubeで話題になっていたというのを家族から聞かされていただけで、そのネタを1回見ただけ。しかしいざ生で観ると「あのネタだ!」と昔のテレビタレントを見たというように盛り上がった。

最後にキサラの歌姫ちなっぴーが登場。パフォーマンス中の写真は撮り忘れた。可愛い。

あっという間に時間が来てしまったが、ここから演者の人たちが席までやってきて記念撮影ができるというのがショーパブの醍醐味ではないだろうか。

そして最後に先ほどやり損ねていたキサラ舞台上での記念撮影

ちなみに他のお客さんがまだ観客席にいる状態なので全員がこっちを見ている状況、ちょっと恥ずかしい

そしてこのそれっぽい背景はこんな身なりのやつが来たことを受けて、スタッフさん急いで探して持ってきたものらしい。そこまでしてくれるってすごいね。

スタッフさんの声掛けに特に気の利いた返しができるわけでもなくヘラヘラするだけだったけども、そんなやつでもいていいという雰囲気で良かった。もし次回来る事があれば、少しはマシな対応ができるといいな。今回の演者の中で知っていたのは小石田さんと鳥越さんくらいだったけど、総じて芸のクオリティが凄かった。

あっという間の1日で、特にキサラの1時間半が濃過ぎて、脱出ゲームがメインだったはずなのにそれがもう遠い昔のことのようだ。

脱出ゲームは最近流行りであるのと、スマホを駆使してオードリー当人はそこにおらずとも楽しく遊べるところがいかにも最新のエンタメな感じがする。一方でキサラは、自分が最近テレビとかYouTubeばかり見ているせいか、ライブでのショーという形がどこかレトロチックに感じるところがある。こういう場所を経てテレビスターへと駆け上がっていったんだなあと、オードリーの歴史を辿ったような気分になった。

夜の東京ドームホテル

勝手にエモくなりながら来た経路を戻ってホテルへ帰る。楽しい旅は本当にあっという間だったね。

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