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【Revit 2025新機能解説】解析用ダクトおよび配管セグメント
Revit2025の新機能「解析用ダクトおよび配管セグメント」について解説します。(本記事ではダクトと配管のうち、ダクトをピックアップしています。)
こちらは機能というよりも新しいカテゴリとして解析モデルカテゴリに追加されました。具体的な利用シーンなど、公式のヘルプページも踏まえて見ていきましょう。
■解析用ダクトおよび配管セグメントの概要
解析モデルカテゴリ内に「解析用ダクトセグメント」「解析用配管セグメント」(以下、解析用セグメント)が追加されました。これらは従来の構造モデルで可視化されていたような、解析用モデルとしてのダクト・配管のサブ要素です。
![](https://assets.st-note.com/img/1716304769038-lRQGXk4NML.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1716304851468-8wjkzAMwlP.png?width=800)
解析用セグメントは以下の特徴を持っています。
システムファミリ
プロジェクトパラメータの追加ができない
ダクト、ダクト継手、ダクト付属品、フレキシブルダクト、機械設備などの複数のモデルの共通サブ要素として同一の集計、タグ付けが可能
■解析用セグメントのパラメータ
基本的にはメイン要素が持つパラメータのうち、流量などを含む以下の組み込みパラメータを使用できます。
![](https://assets.st-note.com/img/1716305068478-NjO3e3FIYe.png)
これらは組み込みパラメータであり、タグのラベルとしても標準使用が可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1716305108478-KcTYC4ctgA.png)
■実際の使用方法
□ビューでの表示および選択
オブジェクトスタイルおよび表示/グラフィックスの上書きの解析用モデルカテゴリ内にそれぞれ新カテゴリとして追加されています。
ビューで表示する際には表示/グラフィックスの上書きで各カテゴリにチェックを入れます。
![](https://assets.st-note.com/img/1716305206671-kRwSmIOXKr.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1716305228509-KfmXnBNJTM.png?width=800)
また、これらの選択方法は要素上でTabキーを何回か押下しますが、ダクトや配管は連結やシステムがあるため場合によっては最大7回Tabキーを押さないと解析用セグメントが選択できない点に注意してください。ダクトの場合の選択の循環は以下のようになります。
ダクト
ダクト経路での分岐
分岐オブジェクトを含むダクト経路内の分岐
設備までのダクト経路における分岐
ダクト経路
ダクトシステム
ダクトシステム(構成要素)
解析用ダクトセグメント
□集計表
前述のとおり、複数のメイン要素に対して一括して集計をすることが可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1716305332581-QVb3Wlmj1Y.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1716305363076-4mN7p9s2GY.png)
以下、オートデスク株式会社の公式ヘルプの引用です。
解析用ダクト セグメント集計表を作成して、各セクションの流量と圧力損失のパラメータを表示します。集計表をネットワーク ID とクリティカル パスでフィルタして集計表の要素を選択すると、ダクト経路のクリティカル パスがハイライト表示されます 。集計表で要素を選択すると、現在開いているすべてのビューで選択されます。解析用ダクト セグメントのみを表示するには、[表示/グラフィックスの上書き]の設定で、ダクト要素モデル カテゴリをオフにします。
![](https://assets.st-note.com/img/1716305411846-HxmSnXSN1y.png)
□タグ
タグファミリ作成においても、解析用セグメントカテゴリが選択できます。
![](https://assets.st-note.com/img/1716305606586-Sn7ADv8Z9R.png)
ラベルに使用できるパラメータはすべて組み込みパラメータとなっており、共有パラメータの追加などは一切できない点に注意が必要です。
![](https://assets.st-note.com/img/1716305668494-JGh10A2jJa.png?width=800)
タグはセグメント単位での付与が可能であり、システム検査と違ってビューに常に情報を表示しておくことが可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1716305708978-LTFDcuC1dY.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1716305762200-ZkuWmeeHQH.png)
システム検査はシステム全体の情報を確認できるため、それぞれ使い分けができます。
■まとめ
今回追加された解析用セグメントカテゴリについて、特に集計表ではこれまでマルチカテゴリ集計を用いたとしても使用可能パラメータの制限によって期待する集計ができませんでしたが、一括して流量などの情報を集計することが出来るようになったことで集計表が非常に使いやすくなりました。
今回のアップデートによる設備系の機能追加により、Revit MEPもより活性化していくことでしょう。
■Arentについて
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以下の記事では自動化技術を実現するために必要な要素について紹介しています。ぜひご一読ください。
■著者について
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