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古き良き慣わし

沖縄のお墓の事をご存知でしょうか?
秘密のケンミンショーのようなご当地を紹介する番組で見かけた事のある人もいるかと思います。

よく紹介されるものでシーミー(清明祭)

そうです。
お墓の前で親戚一同が真昼間から飲み食いする、
県外の方から見るとあのカオスのような会の事です。

沖縄では当たり前の慣習ですから、
沖縄の人々、もちろん自分にとっても当たり前の光景。

シーミーの事を簡単に説明すると、
旧暦の清明にあたる時期が沖縄のお墓参りの季節。
清明の入り後の最初の日曜日と翌週に何かしらの儀式を行います。
その次の週に墓参りを行う家庭が多いとされていますが、
最終決定は親族の相談で良い日を決める。
清明の時期ならずらしても大丈夫というのが慣わしなのだそう。

手順としましては、
お墓の周りの草刈りをする。
墓の掃除をする。
そしてご馳走様、お供物を持っていく。

なかなかの大事ですので、
毎年子供の頃から草刈りを手伝わされていたのをよく覚えています。

草刈りはシーミーの時かお盆の時か、
年1、2回しかやらないので本当に重労働。
沖縄生まれの人ならみな経験のある事と思います。

そうそう。
言いたいのは別にあります。
先祖を敬うとか歴史、文化を大切にする沖縄はすごく好きです。
でも年に2回だけスッキリして他は草ボーボーって…なんか気持ち良くない。

そこで。

お墓の周りに野菜とかハーブが植わっていたら面白いよね!

食べられる花とかあってもいいよね!

色んな作物があって、このお墓の中にある雑草だけで育てられたらいいよね!

ここまで独り言です。
色んな理想を思いついたのが2年前。

草刈りは一人でやるからと父に大言壮語をぬかし、
月に1、2回くらいで定期的に草刈りをして、土が肥えてきたら種を撒いたり苗を植えたり。

少しずつですが荒れた土に変化が見えてきました。
ハーブは割と簡単に出来ますが、今年はブロッコリーの栽培にも成功。
来年にはあれを育てようこれを育てようと妄想にふけっておりますが、

先祖様は喜んでおられるでしょうか?
ほとんど毎日一人シーミーをしては野菜を見てニヤついていますが、
先祖様は喜んでおられるでしょうか?

うーむ。
喜んでおられるかどうかはわかりませんが、
この土地の良い変化が見えるという事を考えると、ご協力頂いていると解釈しております。

引き続き、
草刈りや墓掃除はお任せください。
必ずや、
野菜、花、ハーブなどで周りをいっぱいにして見せますから!


ほら、今日はこんないい人参が取れましたよ!

ほったらかしで緑化してますが、
香りのいい人参。

巨木になったモリンガ
その下には茗荷とピパーチ

30種類以上の食べられる花とお野菜、ハーブを所狭しと植えています。
沖縄では霜が降りることはないので、
だいたいのハーブが2年以上経過しています。
シーミーやお盆の前後だけでなくいつでもある程度スッキリしていて、
毎日のように顔を出し手入れをしたり収穫をしたり。

そんなお墓があってもいいのではないか。


墓参りはあいさつ。



話は変わりますが、
ちょっとした空き地などもし眠っている場所が
あったら、緑化するというのも良いかもしれませんね。
きっと色んな気づきが得られると思います。



始める前に快諾をいただいた親族には感謝しかありません。
大切な場所ですので大事にしていきたいと思います。

先祖様はもちろん、
親戚にも喜んでもらえると嬉しいです。
シーミーに花を添えられるように。