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37%という数字から考える

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この数字はカロリーベース(生産額ベースもあり)での国内の食料自給率。
63%は海外からの輸入に頼っています。


国内の食料自給率品目別

農林水産省の資料から。
国民食として親しまれている豆腐やうどんなどの原材料もほとんど輸入品で作られています。

主要国の自給率

自然環境に左右されやすいのが農業。
多雨や自然災害の多い日本で、自給率を上げていく事は難しいのかもしれません。

何が問題なのか。
低くてもいいじゃないか。
そう思われるかもしれません。

実際これまで食べ物がなくなるなんて事なかったし、フードロスアジアNo. 1の豊食日本ではいつでもどこでも美味しいごはんが食べられる。


しかし、これまでというのは今の世界問題以前の話。


輸入先の生産能力が下がれば必然的に輸出を止める。
輸入に頼っている品目から無くなっていくの明白で、まず国民食のうどんや豆腐が消える。

生産のところでいわゆる三密は起きづらい。

でも、加工するところっていうのは工場だったりする。
工場は密になりやすいと思う。
だから可能性は全くないわけではない。

食料を輸出している国々に問題が起きたら、
まず自分たちの食べ物を守るだろうから、
自給の低い国は少ない備蓄で篭城を強いられる。

ロスを減らす

世界では12億トンもの食料廃棄がある。

日本は世界で6番目に多い。
食べられるのに捨てられるフードロスは年間約600万トンにものぼる。

それらは燃やされ埋められるという環境負荷にもつながります。

不安を煽りたいわけではなくて、
先ほど書いたんですが、
日本はフードロスが多いのです。


食料自給を増やすのは時間がかかりますが、
食料廃棄を減らすのは時間がかかりません。


これは世界の国々で言える事ですが、必要以上につくるのをやめて、
捨てる事をできるだけゼロに近づけたら
カロリーベースの自給率計算も変わってくると思います。

忘れてしまったもったいないの精神を今こそ取り戻すべきです。


食べ物を失うロス

食べ物を持ってくるということは、
そこにある水、エネルギー、資源を持ってくるということ。
食べ物をつくる上でどれもかかせませんし、
時間もかかります。


そうして作られたものを
持ってきて、調理され、捨てられる。

もったいない事はやめましょう。


国は食料自給率を上げると声高々にいっている。
話はわかるけど、
まずは削るところが先だと思います。


自給率と廃棄量の数字を改善する事
それが本質。
頂いた生命をいつも食べきるようにしましょう。