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1 農業へ 

調理師専門学校を卒業後、
10数年ほど料理の世界で生きて参りました。
仕事がら常に食材に囲まれていて、
どうすれば美味しく仕上げられるか。
どうすれば美しく仕上げられるのかを考える日々。
それが料理人であり、それが当たり前のように扱ってきました。

ですが、作物がどのように育つのか。
作物がどのように厨房にくるのかを考えた事はあったか。
考えても、農薬は使って無い方がいいなとかその程度。

そこからお野菜の事を改めて考える事になります。
産地や旬なんかは調べればすぐわかります。
それに肝心のどう育つかについても。
なんかスッキリしません。
割り箸がちゃんと割れないような、
口に入れたご飯に固い米が一粒だけ入ってるようなモヤモヤ感。
その時は気持ちはなんなのかわかりませんでした。


日々流れ…
生まれ故郷の沖縄に戻ってくる時に、
農業ついて考える事にします。
ただ考えるよりはやった方が早いなと思い、
農業研修を受ける事にしました。
受け入れてくれた農家は自然農法。
いわゆる無農薬無肥料不耕起(字列が好き)。
はっきりとした定義はなく、
持ち出さず持ち込まず(収穫できるのか?笑)なものから、雑草やら米糠なんかで作る、自然の堆肥はオッケーだったりと色々あります。
研修先は、米糠、剪定チップ、マルチシート(畑で使うビニールのやつ)なんかは使います。
農家さんによって様々です。

11月、研修が始まります。
ここから春までは、沖縄の農業のベストシーズン(自分が勝手に思ってるだけ)。
最初の仕事が畝(畑でこんもりした野菜を植えるところ)作り。
メジャーで測りながら畝と歩くところを作って。
その後はマルチシートを剥がしたり貼ったり、
剪定チップを撒いたり…
あれ?そういえば全然野菜を触ってないなぁなんて。

雨が降ると畑に入れないから1週間くらい食べれるものを触ってない。
触ったのは雑草くらい。
食べれるのかな。

マルチシートを貼った後、穴を開けてレタスの苗を植えます。
数は2000個くらいww
という事は穴も2000個ww

畝を作るのも、マルチシートを貼るのも大変な仕事なのに、植え付けるのも、そこから3ヶ月育てるのも。
そして収穫して、洗って、袋詰めして、ラベル貼って出荷。
黙々と植え付けてる間にそんな事を考えて、
本当にすごい仕事だなぁと思い知らされます。

約半年間、仕事の前の朝一や休日を利用して通い、農業に関する仕事をたくさん教わります。
その中でモヤモヤしたものは解決できましたが、また新たなモヤモヤが。
口に入れたご飯のたった一粒の固い米が、
奥歯に挟まったようです。

それを解決するには自分でやってみるしかない…自分の畑を作る。
そう決心します。

マルチシートと剪定チップ

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沖縄でイタリア料理店AReKoをオープン。 耕作放棄地を自社農園に開墾中。 無農薬無化学肥料の畑と、ちょっとした空き地で出来るエディブルフラワーやハーブ園をつくっています。
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