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【IGdayレポート② 若年層のインスタグラム活用の実態#InstagramDayTokyo2019

テテマーチ株式会社の有賀歩美です。
(テテマーチは、企業のInstagram活用の支援をしている会社です。)

2019年10月29日に行われたInstagramDayTokyo2019のイベントレポート第2弾!
今回は午前の部のセッションで取り上げられていた「若年層のインスタグラム活用の実態」についてご紹介します。

インスタグラムコミュニティのひろがり

インスタグラムの月間アクティブアカウント数は、2019年3月に3,300万アカウントに到達したと発表がありました。
時系列でみても、以下のように大きく伸び続けています。

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このひろがりの要因となった大きなポイントは2つあります。
①若年層のインスタグラム活用
②ストーリーズの普及

それぞれ詳しく説明していきます。


若年層のインスタグラム活用の実態

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若年層に対してどうリーチするのか?はビジネスにおいて大きな課題になっています。
上の画像は、若年層のメディア接触時間の割合です。
男性も女性も、10~30代において、モバイルとの接触時間割合が、テレビの数字を大きく上回っています
⇒若年層にとっては、インスタグラムはもはや「マスメディア」になっている。

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18歳~29歳の若年層が1か月間でインスタグラムに接触している総利用時間はもはや1億時間以上。若年層の利用時間は他サービスと比較しても、上の画像の右のグラフのようにインスタグラムが圧倒的な数字となっています。(2017年⇒2019年の伸び率)


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上の画像は、起床から就寝までのインスタグラムの利用についての調査結果です。(文字見にくくなっていますが、左から、起床⇒朝食⇒昼前・・のように、時間軸が並んでいます。)
起床~就寝まで、ほぼすべての時間帯で生活の中心となって活用してもらえていることがわかります。


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検索行動は、"ググる"から"タグる"
これは、検索ツールにかわって、インスタグラムが、「大切なものと出会う」「新しいものを発見する」を提供する場になっていることをあらわしている言葉です。

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決め打ちのキーワードで適確に検索をするよりも、ひとまずなにかキーワードを入れてみて、そこに出てくるビジュアルの中から、自分の感性に近いものを拾い上げる、という行動がインスタグラムでは見られます。
実際に上の画像のように、検索サービスと比較して、特にファッションやグルメ、レジャーに関する「発見」を求めて、若年層に多く活用されている傾向があります。

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インスタグラムにおける検索行動は、発見タブで実行されます。(左から二番目の、🔍虫メガネマークのタブ)
発見タブを活用しての検索行動の一例は、以下のような流れになります。

💡ネイルサロンを探したい
⇒🔍発見タブをひらく
⇒検索窓にキーワード「ニュアンスネイル」と入力する
⇒ハッシュタグ「ニュアンスネイル」でヒットする画像が一覧で表示される
⇒気になった画像をタップし、該当のアカウントに飛ぶ
⇒お店の場所や他の作品例を見る
⇒自分が気になったネイルのデザインの投稿を見て、保存する
⇒ネイルサロンに行った際に保存した画像を見せて「このネイルにしてください」と伝える

これはインスタグラムが、検索や新しいものとの出会いを提供するだけでなく、実際の行動にまで促している例となります。


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若年層がインスタグラムの投稿を見て何かしらの行動をとる割合は85%と非常に高くなっています。
若年層にリーチをしたいビジネス活用においては、インスタグラムが必要不可欠であることがわかります。

ストーリーズ活用の実態

とその前に、フィードとストーリーズの違いをおさらいします。

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フィードとストーリーズには、上記のような違いがあります。
フィードではオフィシャル感の強い情報を発信しつつ、ストーリーズは24時間で消えるという特性を生かして舞台裏はラフな情報を発信するという使い方がビジネスにおいてもよく見られます。

では、2018年に最も使われたスタンプはどれでしょう?

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正解は、真ん中の「質問スタンプ」です。
双方向にコミュニケーションをとれる「インタラクティブ性」が評価され使われる機会が増えているとのことです。


日本におけるストーリーズ活用

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日本だけで1日あたり投稿されるストーリーズの数は、なんと700万。
これは時間に換算すると、映画でいうと1万本分のストーリーズが日本だけで、1日で投稿されているという数字になります。

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こういったことから、日本は世界有数の「ストーリーズ大国」となっています。

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ビジネスにおける活用も進んでいます。
ビジネスの投稿がそもそも増えていますし、インタラクティブ機能を活用しているビジネスアカウントも60%もいるとのことです。

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インスタグラムのさまざまな機能をフルでうまく活用しているとのことで紹介された事例がCOHINAさんです。
COHINAとは?:身長155cm以下の女性向けのアパレルブランド

プロフィールをきれいにまとめており、ショッピング機能や広告、インスタライブも活用しているだけではなく、ストーリーズ内でインタラクティブ機能を活用して、Tシャツの名前を募集する、、というように、ユーザーの意見を反映するという活用方法もされているアカウントです。

ユーザーも、ブランドの服を確認できるだけでなく、そのままショッピングができたり、プロダクトへのフィードバックを送れたり、インスタライブで実際に服を着用して動いている様子を閲覧できたら、フォローするモチベーションがあがりますよね。


まとめ

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若年層にとってマスメディア化しているインスタグラム。もはやビジネスにおいてうまく活用していけないと、若年層マーケをするにあたりどんどん置いて行かれてしまうのでは、、と思ってしまうほどの影響力ですね。

日本がストーリーズ大国であるからこそビジネス側もストーリーズをうまく活用していくことも大切ですし、COHINAさんの事例のように、さまざまな機能を導入していくことが、『フォロワー以外の人にもアカウントに気づいてもらえるきっかけ』となるかもしれませんし、『フォロワーがより一層楽しめる』ような仕組みづくりにもなっていくことがわかります。

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テテマーチ株式会社のインスタグラム無料分析ツール「SINIS」では、フィード投稿だけでなくストーリーズ投稿のリーチやインプレッションについても、投稿別にデータを蓄積していくこともできます。

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アカウントをしっかりと運用していくためにぜひチェックしてみてください。
こちらから詳細をご確認いただけます。


以上、
InstagramDayTokyo2019のイベントレポート②でした。

レポート①インスタのビジネス活用におけるポイント
レポート③インスタグラムのアルゴリズム理解
レポート④パフォーマンス最大化のためのインスタ広告クリエイティブ


【筆者紹介】
有賀歩美
2018年2月にテテマーチ株式会社にジョインし、企業のSNS活用の支援を行う。現在はプロダクト推進室にて、インスタグラム分析ツールSINISのPMを担当。


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