【IGdayレポート④】パフォーマンス最大化のためのインスタ広告クリエイティブ #InstagramDayTokyo2019
テテマーチ株式会社の有賀歩美です。
(テテマーチは、企業のInstagram活用の支援をしている会社です。)
2019年10月29日に行われたInstagramDayTokyo2019のイベントレポート第4弾!
今回は午後の部のセッション「パフォーマンスを最大化するためのインスタグラム広告クリエイティブ」の内容をご紹介します。おもにストーリーズ広告についての事例や実績となります。
(このnoteの最後では、「MOBILE CREATIVE AWARD」の受賞作品や受賞のポイントについても紹介しています。)
クリエイティブのクオリティこそがキャンペーン成功の鍵
キャンペーンや広告配信を実施する上で、クリエイティブが重要であるというのはもはや言うまでもないですが、Facebook社公式の発表によると、クリエイティブの重要さは以下のように数字にも表れています。
クリックされやすい、や目を惹きやすい、ということにとどまらず、56%が「売上の伸び率に影響する」という結果まで出ています。
クリエイティブのトレンドは縦型へ
スマートフォンの使用中にデバイスを縦に持つユーザーの割合や、動画を見る際に携帯電話の向きを変えないモバイル利用者の割合は、以下のとおり高くなっています。
Stories広告クリエイティブ作成のポイント
それでは、「クリエイティブが重要」「縦型がトレンド」という前提のもと、どんなポイントをおさえてクリエイティブを作成する必要があるのでしょう?
今回のセッションで紹介されたポイントは3つあります。
①ルック&フィール
ビジュアルで直観的にどう訴求するか?
②ブランドと製品
認知度をあげるためにはどうするか?LPに遷移させるためにはどうするか?
③フォーマットの活用
どんなフォーマットを組み合わせるとどんなパフォーマンスがあがるのか?
①から③それぞれのポイントを詳しくご紹介していきます。
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①ルック&フィール
💡アテンションを捉える
⇒いかに1秒目から惹きつけるかが重要。
事例 お菓子の広告
さまざまなトッピング、バリエーションを楽しめるよ」ということを、静止画をつないで動画にしているだけだが、「スピーディーに動いているため前に戻って見たくなったり」「指でホールドして一時停止したくなったり」というテクニカルなポイントをついている事例。
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💡美しく、一言で伝える
⇒今回の広告目的に応じて、なんのメッセージが一番大切なのか?をしっかり考えて構成することが重要。
事例 アパレルブランドの広告
モデルさんのさまざまなコーディネートを素早く切り替えて見せている動画。最後に「購入しましょう(スワイプアップ)」が出てくる。非常にシンプルな構成。
②ブランドと製品
💡ブランド名から表示する
⇒ロゴなどのブランド要素を冒頭から表示する広告ほど、ブランド認知率向上がみられる。
ブランド名を最初に表示し、テレビCMやウェブ用などの長尺動画を凝縮して紹介して、最後はパッケージで締める動画などが成果が良いという事例がありました。
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💡目的に応じた手段を選ぶ
⇒「人にフォーカスした広告」はブランドの認知効果が高く、「商品にフォーカスした広告」は獲得効果が高い。
以下のように数字にもあわられています。
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💡CTAを強化する
⇒遷移ポイントを強調することで、CVRに大きく寄与する傾向がある。
いまやストーリーズのSwipeupの部分に半円をつけたり、強調したりしている広告はよく見かけますが、こちらも以下のようにCVRへの影響が数字でもはっきり表れています。
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③フォーマットの活用
💡静止画と動画をMIXする
⇒静止画+動画の両方を活用した広告はパフォーマンスが向上する傾向がある。
こちらも「最近は動画の成果が良い」という話はよく聞きますが、単純に動画だけでいいのか?というと、そういうわけでもない可能性がありそうですね。
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💡フォーマットで遊ぶ
⇒アンケートスタンプ機能つき広告」など新しい機能を取り入れ、エンゲージメントを高める工夫をすると結果に寄与する。
事例 コスメの広告
左側はアンケートスタンプを入れていない広告。
右側はアンケートスタンプを活用して「化粧下地選ぶなら?」という質問をしている広告。
右側は広告を閲覧したうち12%のユーザーが投票に参加し、CTRは左側と比較して50%向上、3秒の動画の再生率も37%改善した事例。
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ストーリーズ広告作成の上でのポイントをご紹介しました。
ぜひ、これらのポイントを「インスタグラムならではの伝え方って?」「インスタグラムでしかできないことってなんだろう?」という視点をもって、クリエイティブ制作をしてみてください。
最後に、このイベント内で初めて発表された、MOBILE CREATIVE AWARDの受賞作品それぞれのポイントについてもご紹介していきます。
「インスタグラムならでは」をうまく活用している素晴らしい事例です。
MOBILE CREATIVE AWARDとは?
「Connect with People」(人とブランドとのつながりを深める)をテーマに、 Instagram上で投稿された広告クリエイティブの手法やアイディア、成果などを評価するアワードです。
それぞれの受賞作品のポイントは以下に記載していますが、動画や、企画意図などはMOBILE CREATIVE AWARD のサイトで見られるようです。
グランプリ作品
ファンタ坂学園
企画制作:株式会社博報堂
クライアント:日本コカ・コーラ株式会社
「ファンタのパッケージに描いてある目のイラスト(変顔ボトル)を、自分の顔に合わせると、変顔になる」というテーマのもと、46種類も変顔のバリエーションを作成。
スワイプアップすると、ファンタ坂学園のInstagramアカウントのトップに遷移する。
遷移先のアカウントでは、46種類それぞれの変顔の楽しみ方を見られる。広告で認知を取るだけではなくて、広告を遷移した先でさらにエンゲージメントを高めるためのコンテンツを用意していた事例。
準グランプリ作品
ゆうこす×MAJOLICA MAJORCA
企画制作:株式会社サイバーエージェント
クライアント:資生堂ジャパン株式会社
インフルエンサーのゆうこすさんが登場し、「若者メイクの実態調査でこんな結果が出ていて、その結果に合わせたメイク分析ツールが登場しました」と伝える構成。
実際の調査のデータをもとに、縦型のフォーマットを活かして、アテンションの取り方や画面全体を使って、スキップをさせないための工夫ができていた事例。
Instagram Sprint賞作品
「誰だって、モンスターになりたい時がある。」変身篇
企画制作:株式会社電通デジタル、株式会社ピクト
クライアント:b-monster株式会社
ある女性の普段の様子を一般人のストーリーズ投稿のように差し込み、その後画面が切り替わって女性が変身し、画面をパンチで割るという構成。スワイプアップのアテンションもしっかりと入っている。
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以上、
InstagramDayTokyo2019のイベントレポート④でした。
これでIGDAYレポートシリーズのnote公開は終了となります。
いままで公開してきた①~③は、以下からぜひご確認ください!
レポート①インスタのビジネス活用におけるポイント
レポート②若年層のインスタグラム活用の実態
レポート③インスタグラムのアルゴリズム理解
【筆者紹介】
有賀歩美
2018年2月にテテマーチ株式会社にジョインし、企業のSNS活用の支援を行う。現在はプロダクト推進室にて、インスタグラム分析ツールSINISのPMを担当。
弊社のインスタグラム分析ツールSINISは、無料でもご利用いただけます。
連携アカウント数は16,000件を突破しており(2019年11月現在)、おもに運用の効率化や分析の深掘りのために多く活用していただいています。
インスタ運用をされている方はぜひチェックしてみてください!
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