AIはマッサージチェア販売スタッフの仕事を奪えるのか！？

AreAtta編集者

2021年7月20日 23:29

AIの能力はますます加速していく

将棋や囲碁でプロ棋士に勝つAIのニュースを見ると、

当時は驚き、AIのコンピューターを作った“人”の並ならぬ努力に対し感動したことを覚えている。

しかし、

ターミネーターが近い将来やってくる！のような恐さは感じてはいないが、

たくさんの人々の職が近い将来奪われる！という恐怖は感じていた

AIによって仕事を奪われる職業は、繰り返しの業務を行っている割合が多いことが影響してくるとのこと。

リクルートワークス研究所が行った『全国就業実態パネル調査2020』を見てみると、その中に【販売店員】がAIに代替されやすい職業の中に入っている。

図を引用させて頂いた記事
https://diamond.jp/articles/-/254815

店員のいないコンビニや、店員のいない本屋も今後当たり前になってくるだろう

家電製品は、家電量販店だけではなく、ネットで購入する時代にもう既になっている

マッサージチェアもそうだ。

体験や試乗を販売店でおこない、

ネットやテレビショッピングなどから１番安いところを探し、購入する。

もう決まりだ。

マッサージチェアの販売スタッフは将来必要なくなる！！

とは言いがたい。

ほんとに？？

いや、一部のマッサージチェアの販売スタッフは仕事を奪われるだろう

しかし、私はプロの販売スタッフを知っている。

彼らの販売スキルを、AIが代替えできるとは到底思えない

マッサージチェアを日本で１番売る男が大阪にいる

私ではない。

私の師匠だ。

最初に師匠に教えてもらったことが２つある。

①マッサージチェアとは基本的に必需品ではない。贅沢品である。
②二流販売員は、疲れている人やコリがある人にしか売らない。一流販売員は、疲れていない人やコリの無い人にも売ることができる。

師匠から教えてもらったことは、もちろんこれだけではない（笑）

この２つが今回説明しやすかったからである！

①について、

マッサージチェアは贅沢品。

たしかにそうだ。

マッサージチェアが無くても生きていける。

冷蔵庫や洗濯機、テレビなどは必需品だろう。

つまり、マッサージチェアは必要ない！

と思われているお客様が多い。

ということは、

マッサージチェアを売ることは、単純に難しいということだ。

マッサージチェアのマイナス面の特徴を並べてみよう

・贅沢品

・高額

・大きい（邪魔、置く場所がない）

・重い（動かせない、掃除が大変）

・痛い（体に合わない、効果があるかよくわからない）

こんなもんでよろしいでしょうか。。。

こんなもの、みなさん売れますか？？

AIが、売れますか？？

メーカーとしては、

AIの時代になっていく中で、

AIを利用するための商品作りを今後行っていくだろう。

AIでも売れるマッサージチェアとは？

・座りやすい（座り方を細かく考えなくていい）
・使い方が簡単でシンプルな機能しかないタイプ
・コンパクトサイズ
・センサーが身体の大きさなどを測ってくれる
・動かしやすい（重いかどうかは別）
・低価格（現地点では２０万円代以下のことをいう）

つまりだ。

何が言いたいかというと、

誰でも売れるマッサージチェアを作ればいいのだ。

現に今、数多く売れているマッサージチェアの特徴は、

上に書いたような

シンプルで

コンパクトで

機能は少ないが

誰もが使いやすく

安めの

マッサージチェアだ！

メーカーは今後このような商品を数多く出さないといけなくなる

懸念しないといけないことは、

メーカーの開発力・技術力の低下に繋がっていく可能性があるということだ

新機能の開発より、単純なマッサージチェアを作れば儲かるのだから。

シンプルな商品しか世に出てこなくなる。

こうなったら、全ての販売員は必要ないだろう。

しかし、メーカーとしては、やはり、世界初の新機能！などを搭載していきたい。

開発部門の方々は、それが仕事だからだ。

結果、

AIでも売れるマッサージチェアを作りつつ、

AIでは売れないレベルの高機能マッサージチェアも作る

という未来になってくるだろう。

AIでは売れないレベルの高機能のマッサージチェアは誰が売るのか？？

正しい座り方、
操作方法、
購入方法、
効能効果の説明、
マッサージチェアの必要性、
新機能がどれだけお客様やご家族の健康に役に立つのか、
お客様の健康についての悩みを親身になって聞く
お客様の健康の悩みに合った自身の持ってる健康知識をお伝えし、
お客様の生活習慣からおすすめできる使用方法

などなど、

必要だと思って頂けるように、

お客様とコンコンと会話をしながら、

購入に結び付けていく。

AIが売ることができるお客様は、

マッサージチェアを既に必要としているお客様だ。

マッサージチェアを必要としていない人にやはり売れないだろう。

そこで、ようやく②に移る

二流販売員さんは、AIが代替えできるレベルの販売員さんのことである。

先ほど答えを書きました。

マッサージチェアを既に必要とされている方のみにしか販売しない販売員さんは、AIが代替えできるので、仕事を奪われます。

一流販売員さんは、AIが代替えできないレベルの販売員さんのこと。

つまり、

マッサージチェアを現時点では必要と思っていなかったお客様に、

マッサージチェアが必要だと気づかさせることができる販売員さんは、AIには代替えできないので、仕事を奪われることはない

マッサージチェアは、どんな人が買いますか？？

販売員さんに尋ねると、だいたい帰ってくる答えはこちら

・疲れている人

・血行が悪い人

・ストレスが多い人

・姿勢が悪い人

などである。

これが間違い。

マッサージチェアは、

・疲れる身体にしないように

・血行が悪くならないように

・ストレスをためないように

・姿勢が年々悪くなっていかないように

前もって予防をするための商品である。

簡単に言えば、

今、健康な人や健康なご家族に使用して頂くために購入していただく商品である！

もちろん前者のように、疲れている人もたくさん購入されます。

でも、それだけでは、月の販売台数は減っていく一方です。

なぜなら、ネットやテレビショッピングなどで購入されるお客様が増えているからです。