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軒下空間を見直す


砺波の家2/
建物正面に広がる奥行き5mを超える軒下空間。
この空間は、住人のみでなく、地域の人々にも開放され、公園の東屋のような憩いの場として、また、積雪時などは自家用車を守るカーポートとしてもこの空間は活用されています。

軒下空間を見直す。
実は軒下空間は、日本が急速に失っているスペースの1つです。
建築基準法の建ぺい率の問題で、外壁から1m以上張り出す屋根は面積に加算されてしまうので、屋内の面積を狭くしてまで軒下スペースをつくろうという人はなかなかいません。
もちろんコストもかかります。

ただ、昔からこの空間は、農作業をしたり、道具を置いたり、近所の人とおしゃべりするような、楽しく便利な場所でした。もちろん、軒が出ていることで、風雨から建物を守ることもできます。
皆さんも、軒下空間で皆でワイワイと雨宿りをした経験はありませんでしょうか?
ぺちゃくちゃおしゃべりしながら過ごしたそこでの時間はなぜか楽しく、幼少期の良い思い出です。

外部と内部、住人と地域、人工と環境、それらを緩やかにつなげる、快適で楽しい軒下空間をもっともっと見直していきたいものです。

今でも東南アジアのホテルなどにいくと、気持ちいい場所はみんな軒下空間なのです。


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