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設計事務所から独立後すぐに就職した理由 (アーキロイド新メンバーにインタビュー前編)

 2023年2月、アーキロイドに社員として加入した建築家・福井典子氏。彼女へのインタビューを通して、アーキロイドの現在地とこれからの展望を紐解いていく。

新しく仲間が増えました

福井典子の家 インスタグラムより

――当社に新しいメンバーが増えました。建築家の福井典子さんです。昨年より外部のパートナーとして住宅設計に関するアドバイスをもらったりしていて、今年の2月に正式に社員として参加してもらいました。改めてよろしくお願いします。

福井典子(以下:福井)「お願いします!」

――まず簡単にご経歴を教えていただいても良いですか?

福井「住宅設計を専門としている伊礼智設計室で11年勤務した後、独立しました。独立直後にご縁があってアーキロイドに誘われました。」

――縁あってというと素敵ですけど、要はたまたま飲み会で知り合ってめちゃくちゃ意気投合して一本釣りしたんですよね笑

福井「そうなんです~。家族にも縁に恵まれてるね!と言われています。」

豊富な設計経験とアーキロイドのデジタル技術が嚙み合う

――最初アーキロイドと話したとき、木造住宅の自動設計技術や誰もが家づくりを楽しむためのプラットフォームを作ってます!って言ってたと思うんです。その時のことや、外部パートナーとしてお仕事をお願いしたときの印象など、覚えていますか?

福井「最初は全体を理解できているかわかりませんでしたが、ワクワクしました!現場で図面を紙じゃなくてiPadで見ることをDXですね、と言うくらいにアナログに仕事をしてきたので、プログラミングを駆使して住宅を設計するという発想自体が私には新しかったです。これまではお施主さんと向き合って1軒1軒丁寧に作っていくのが仕事で、その手段について考えたことはありませんでした。」

――確かに、良い家を提供していきたいのはもちろんですが、多様な価値観に合う家を、量と質双方に応えられる提供方法というのが、アーキロイドの目指すところです。だからこその「設計の自動化」です。

福井「設計の自動化というと、そんなことできるのかとか、味気ない、効率主義の人が考えることで設計の軽視、などと思いがちですが、皆さんが空間の豊かさからディテールまで、全部を突き詰めて考えようとしていることを知って一気に共感しました。伊礼さんも”設計の標準化”を軸足に、自身の設計の研鑽を積むと同時に、本や工務店とのつながりという形でそのノウハウを広げる活動をしています。アーキロイドはその活動をデジタルで行う会社なんだと認識し、お力になれるかもしれない!と思いました。住宅設計が得意だけどデジタルに疎い私と、デジタルに強いけど実際の住宅設計の経験のないアーキロイド、パズルのピースのようにはまると思いました。」

▲福井典子 伊礼智設計室時代の担当案件

アーキロイドが一級建築士事務所に!

――今アーキロイドではどんな仕事をしていますか?

福井「主に2種類の仕事をしています。いくつか設計案件を担当しているのと、福井典子の家という私の商品シリーズの開発をしています。」

――そうですね。1つ目について話すと、これまでアーキロイドでは設計・施工にかかわるシステム開発の業務がメインでしたが、福井さんの加入によって一級建築士事務所登録をし、独立時の案件をもって入社してくださったことで急に名実ともに設計事務所になりました。文字通り第二フェーズに入りました。

「福井典子の家」プロジェクト 始動

――2つ目の福井典子の家についても教えてください。

福井「福井典子の家は、木造住宅の商品シリーズで私が考える良い住宅の在り方を詰め込んでいます。私のこれまでの設計の経験では、図面と手書きスケッチでの検討が主だったのですが、アーキロイドに入ってからは3Dのモデリング、動画、VRを駆使した設計に挑戦しています。いずれアーキロイドのシステムで私の設計も自動化されていく予定です。アーキロイドが掲げる住宅自動設計の第一弾です!」

――「…」

福井「え?あってますか?」

――「あってますあってます!自信持ってください!完ぺきだったもんで。」

福井「笑」

――福井さんの加入によって始動した福井典子の家がこのnoteで周知したかったアーキロイドの新プロジェクトです。設計の詳細については後編に続きます。

文化の壁を超える

――福井さんが加わったことで、アーキロイドのコアメンバーは4名から5名になりました。アルバイトを含めると10名になります。中心の4名は大学時代から10年近い付き合ですが、急にその中に引きずりこまれて、ノリとか文化とか困惑する部分はありませんでしたか?

福井「飲み会で意気投合したくらいなので、ノリは全然大丈夫でした!仕事の話をする上で、システム系の言葉や考え方がわからなかったので、いくつかの本をお勧めしてもらいました。」

▲福井さんにおすすめした本の一部

――ディスカッションを進める上で共通言語の獲得は最重要ですよね。「足りないピースを埋め合う仲(笑)」なので、とにかくお互いを理解しあう必要がありました。そのために我々も福井さんににいろんな本を教えてもらいましたね。

福井「伊礼さんと、私が学生時代にお世話になった中村好文さんの本を中心にご紹介しました。またお二人とも吉村(順三)系列ということもあり、吉村さんの本や作品集もたくさん事務所に持ち込みました笑

▲福井さんが持ってきてくれた本の一部

後編と重大発表について

――インタビュー後編では福井典子の家についてもう少し深堀したいと思います。

福井「まだまだ設計途中ですので、外装、内装、あとはプランの考え方など一般的なことからお話しできればと思います。」

――そうですね。ほかにもまだ重大発表があると聞いていますが。

福井「笑 え、私が言っていいんですか?」

――もちろん!というか言わせたい。後編で!

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