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鎌倉散歩〜旧田島屋材木店〜

こんにちは!アーキロイドの福井です。
昨日、一昨日のブログ「旧山本条太郎邸」は、京都から設計者や職人を呼んだザ・ 別荘建築でした。それと対比で見学に訪れたのは、神奈川県下の民家で典型的な間取りの「旧田島屋材木店」です。

関東大震災後の昭和2年に再建され、材木店が営まれていた建物。
戦争で、個人商店による材木取引が禁止されてからは、住居として使われていたようだ。今は、「古民家スタジオ・イシワタリ」として大切に残されている。
(2019年に登録有形文化財に登録された)

代々引き継いで、この建物を守っているオーナー・福井さんは、建物について話そうとすると、どうしても苦労話からになってしまうと笑う。
邸宅がゆったりと構える街並みだった鎌倉は、相続や維持管理が個人だけの力では難しく、どんどん細切れになり古い建物を残せない状況になってしまっていて、昔から住む鎌倉の人間としては憂いていると仰っていた。世界遺産も落選したそうだ。ご自身も、ここが残せているのはたまたま一人っ子で、スタジオ運営できているから維持管理費を捻出できているとのこと。

さらさらさら〜〜っと写真を見ていてお気づきかと思うが、昨日までの写真とは違い、ぶっとい(太すぎな)柱と梁!関東大震災後ということもあり、部屋境に壁を多く設けるなど耐震への意識が強くなったようだ。

材木屋さんということもあり、モデルルームのように立派な木材をふんだんに使っている。下の写真の床柱、床の間、凄すぎませんか?笑

酷暑なのに、大混雑の鎌倉からの帰り道。
「もし、並んでたら辞めておこう」と自分と約束しながら、納言志るこ店を覗くと奇跡的に空いている…!クリームみつまめ、いただきました〜。福井


古民家スタジオ イシワタリ
神奈川県鎌倉市長谷1-1-6
https://ishiwatari.jimdo.com


『福井典子の家』ーあたりまえを磨く滋味深い家ー
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設計のご相談・ご依頼お待ちしております。


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