計画【建築史/西洋史】
西洋史の流れ
古代ローマ(古代)
東西に分裂
・西ローマと東ローマ西ローマの崩壊(中世のはじまり)
・フランク王国が力をつけるフランク王国が分裂
・現在のフランス、ドイツ、イタリアの基礎ができる東ローマの崩壊(近世のはじまり)
※かなり簡略化しているため参考程度
古代
ギリシャ建築
主材料が石
大量の柱(巨大な石の梁を支えるため)
柱に3つの様式(古い順)がある
ドーリア式
イオニア式
コリント式
参考建築作品
ローマ建築
柱の装飾
ギリシャ式オーダーを継承しながら、さらなる創造性を加えた(柱式を5種類に発展)
参考建築作品
コロッセオ
ヴィラ・アドリアーナ
参考サイト:Tutta Italia
中世
初期キリスト教建築
2つの平面形式
バシリカ式
集中式
バシリカ式とは
初期キリスト教建築家たちが教会として代用した古代ローマの集会所バシリカ:古代ローマが残した、大勢の人たちを細長い部屋に集めて演説や集会ができる場所(現在で言う多目的ホール)
当時のキリスト教徒は、地下で信仰しおり、公の場で集会を行うことができるようになったという歴史的背景がある
「身廊」と「側廊」で構成
身廊(しんろう):中央の一番広い廊下
側廊(そくろう):身廊の左右に設けられた廊下で天井が低く、幅も狭い
参考建築作品
旧サン・ピエトロ大聖堂
参考サイト:旅をする記
集中式とは
円形、八角形、六角形、正方形などの集中式プランの建物
中心に祭壇を設ける形式を採り、一般のミサ典礼を行うにはあまり適してはいない
信仰を守るために死んでいった殉教者たちを記念して建設されたマルティリウム(殉教聖人記念堂)
参考建築作品
聖墳墓教会(せいふんぼきょうかい)
参考サイト:旅をする記
ビザンティン建築
東ローマ帝国(ビザンティン帝国)時代の建築様式
※ビザンティン帝国:395 - 1453年、首都は現在のイスタンブール
※現在のトルコにあるが、イスラム建築ではない
※東ローマ帝国の「国教」はキリスト教バシリカ式教会堂の上部に巨大なドーム(ペンデンティヴドーム)の設置
参考建築作品
参考サイト:旅をする記
イスラム建築
「7世紀から19世紀」までの期間にイスラム文化圏で形成された建築
イスラム教徒が征服した土地はもちろん、「ローマ建築」「ビザンチン建築」、東からは「中国」「インド」の建築からの影響を受けるアラベスク模様
偶像崇拝(ぐうぞうすうはい)否定
人物画や神仏像などの彫刻はほとんどない
幾何学文様、植物文様などを浮彫り(うきぼり)やモザイクなどで表現
中庭
仕上げに「日干し煉瓦(ひぼしれんが)」「漆喰(しっくい)」「タイル」など使用される
参考建築作品
参考サイト:インテリアのナンたるか
ロマネスク建築
重厚な石積みの外観
重い石の天井を支えるため
高い建物が作れない
窓が小さく、党内が暗い
トリフォリウム
側廊の上に設ける「小アーチ列」で、身廊に面した壁面にみられる「飾り」
側廊が2階建ての場合は、「トリビューン」と呼び、2階の側廊から1階の身廊が見られる
ヴォールト
半円筒形のトンネル
アーチがあるもの(横断アーチ)やヴォールトを交差させたもの(交差ヴォールト)があるゴシック建築の構造に影響を与えた
参考建築作品
参考サイト:旅をする記
ゴシック建築
交差リブヴォールト
ヴォールトにリブ(肋骨の意味)を設けることで、柱に天井の荷重を流す
壁に大きな開口を設けることができる
尖頭(せんとう)アーチ
アーチの頭がとがった形をしている
アーチ上部の角度を小さくすることで、上部の荷重を柱に伝わりやすくできる
フライング・バットレス(飛び梁)
上部の荷重に柱が横にはらむことを防ぐ
建物を高くできる
参考建築作品
参考サイト:旅をする記
近世
ルネサンス建築
約1,000年前に滅亡した古代ローマ帝国時代の「ローマ建築の再発見」しようとた建築
ルネサンスは「再生」を意味するフランス語
古代文芸の復興
本来の目的は「人間の価値の再発見」
4つの時代がある
初期
基本中の基本、オーダーの大原則を外した完全なオリジナル中期
古典建築に敬意を払いながらも、自分たち独自の新たな建築様式を模索している途中盛期
オーダーの大原則である円柱を用いずに、古典系建築風を非常に醸し出した傑作後期(マニエリスム)
オーダーを分解・融解する過激な傾向が現れる
参考建築作品
カンピドリオの丘
ヴィラ・ロトンダ
テアトロ・オリンピコ
参考サイト:旅をする記
ルネサンス・バロック建築
中心軸の強調
ミサを重視することで、必然的に祭壇に向かう中心軸が強調される
内部の中心軸が建物外部にも影響を与える
大オーダー
2階分の高さをもつオーダーペディメント(三角形の底辺)の下に「正面」と「側面」がある
古典の神殿は、ペディメントの幅に「神殿正面」が納まっていた
「神殿側面」が「神殿正面」の左右に配置
参考建築作品
参考サイト:旅をする記
バロック建築
反宗教改革を原動力として誕生した建築
民衆の心を掴むために「絵画」「彫刻」を多用した豪華さが売りの建築様式
「バロック(baroque)」という言葉は「ゆがんだ真珠」を意味するポルトガル語に由来典礼を盛り上げることに力を注いだ
ローマ・カトリック教会が「ルターの宗教改革」に危機感をもった
教会が販売していた「天国へ行けるチケット」の販売をルターが批判し、民衆の目を覚まそうとした
躍動の美学
凹凸の強調
うねる曲面
楕円
光と影のコントラスト
空間的抑揚
参考建築作品
ヴェルサイユ宮殿
参考サイト:旅をする記
新古典主義建築
ルネサンス期より深く正確に古代建築を追求した建築
18世紀半ばからバロック建築に対する反動
ルネサンス建築は、「ローマ建築の再発見」
新古典主義は、「ギリシャ建築を模範」
合理性の追求
「神の啓示」や「宗教の権威」でなく、理性の力によって物事を把握
ローマ建築からバロック建築までの非合理な部分の見直し
参考建築作品
エトワールの凱旋門
パリ・旧オペラ座
イギリス国会議事堂
参考サイト:旅をする記
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