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関西にも"ガチ中華"の波?オススメの「ホンモノ中華料理店」5選!

最近”ガチ中華”という言葉がたびたびテレビでも取り上げられて話題となっています。その名の通り「本格的な中華料理」のことで、日本人の好みに合わせず本場の味をそのまま提供するという点が特徴です。

故郷の味を楽しみたい在日中国人はもちろんですが、コロナ禍で旅行にいけない中で少しでも現地気分を味わいたいという日本人にとっても魅力的なのだとか。今回は関西(大阪・京都)でそんな”ガチ中華”を堪能できるお店を5つご紹介していきます! 

関西のオススメガチ中華店①「周記蘭州牛肉麺」

まずは「周記蘭州牛肉麺」です。このお店は、大阪・道頓堀近くの大国町にある蘭州牛肉麺の専門店で、蘭州麺と聞くと、パクチーの利いたちょっと癖のある味わいを思い浮かべる方もいるでしょうが、まさにその期待を裏切らない本場の味を提供してくれます。

 最大の特徴は太さの異なる8種類の麺から選べることで、同じ牛肉麺でも毎回異なる食感を楽しめるのがグッドです。特に人気なのは「三角麺」と呼ばれるものですが、ほかの麺と比べてもしっかりとした歯ごたえを楽しめるでしょう。 

中国蘭州ムスリム料理店なので、看板メニューの牛肉麺のほかに、有名な独特の香辛料の利いた串焼きも人気で、豚以外の鶏や羊などの肉も実に美味しそうです。

また、ガーリックトーストならぬ串焼き用ペッパーを使ったトーストも評判も良く、味に虜になるお客さんも多くいらっしゃいます。

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関西のオススメガチ中華店②「朋友雑穀食府」

次に、大阪メトロ堺筋線の長堀橋駅近くにある、四川料理専門店「朋友雑穀食府」です。「朋友」は中国で友達を指しますが、その名のとおり、来店される方にも大変親しみを与えてくれる店構えとなっています。

お店の名前の雑穀を使った「雑穀チャーハン」は大人気メニューで、このお店に行くのであれば絶対に外すことはできません。実際、これを食べるためだけにお店を訪れる方も多いのです。

メニューの多くは、代表的な四川香辛料である「花山椒」で味付けされており、実際に現地で四川料理を食べたことのある人でも十分に満足できます。定番の串焼きや麺料理、様々な一品料理もみんなで美味しくいただきましょう。

夕方の5時からの開店なので、仕事が終わってからお友達と食べに行くのも大丈夫。なんと閉店が翌朝5時という完全夜型店舗なので、週末などにお酒を飲まれる方はぜひチェックしてください。

関西のオススメガチ中華店③「家の味」

さて、ガチ中華で絶対に堪能したい料理と言えば「水餃子」ではないでしょうか。日本人は水餃子への意識がそれほど高いものではありませんが、中国で本場の水餃子を食べた方から言わせると非常に奥が深いものです。

大阪・道頓堀の島の内にある「家の味」は、そんな本場の手作り水餃子を提供してくれるお店です。日本では焼き餃子専門店は数多いものですが、手作りの水餃子を専門に出すお店はまだまだ多くありません。

お店の主さんは、中国北方の朝鮮に近い町である丹東のご出身で、お店ご自慢の「サワラ水餃子」は透き通るほどの色つやが特徴で、お客さんからの注文が止まらないほどの大人気メニューとなっています。アルコールとも大変相性が良いので、庶民的な雰囲気のお店でホロ酔いしてはいかがでしょう。

関西のオススメガチ中華店④「京都無名小吃」

ガチ中華は大阪だけでありません。もちろん、京都にもありますよ。京阪深草駅近くにある「京都無名小吃」と呼ばれるお店を紹介しましょう。

「小吃」というのは中国語で一品料理のこと。台湾の夜市でもよく見かける単語ですが、このお店では四川料理系の様々な一品料理を提供してくれます。お店の中に入ると本当に中国にある食堂の持つ空気が漂い、京都在住の中国人をメインの客層として想定しているのでこれには納得です。

牛肉・豚肉・鶏肉や豆腐を使ったオードブルはもちろん、酸辣湯などの定番スープも充実しており、日本人にとってはチャーハンや肉まん、ワンタンも一緒に楽しめるのが大きな魅力でしょう。2020年に開業した新しいお店でありながら、若い中国からの留学生のお客さんに支えられている人気のお店でもあります。

そして、日本人のお客さんにぜひ食べて欲しいのが「担々麺」で、意外にも辛すぎないスマートな味わいで実に癖になりそうです。

関西のオススメガチ中華店⑤「常楽小吃」

上述の「無名小吃」からそれほど離れていない場所、京都市営地下鉄「くいな橋駅」から徒歩で10分ほどのところに「常楽小吃」というお店があります。店内はとても清潔感があり、特に若い人に受け入れられそうな明るい雰囲気です。

龍谷大学の若い中国人留学生がお客の大半を占めることもあって、ご飯ものや麺系のガッツリ一品料理メニューが多く存在しています。全体的に辛いメニューが多いことから、とにかく辛党の日本人には期待が膨らむお店ではないでしょうか。

もし、初めてお店に行くのであれば、ぜひ試したいのが、「煎餅餜子」と呼ばれる揚げパンに近いものを包んだクレープです。

これは元々、中国天津の名物的軽食ですが、卵を絡めた生地でボリューム良く仕上がっており、味噌で味を付けていることもあって満腹感も得られるのが特徴です。焼き上がりのクレープの生地が緑色を帯びているのも、日本人としてどこか親しみが沸いてきます。

Google Mapより

現在では、地元留学生が知る人ぞ知る人気店ということで、毎日お昼時には満席となりますが、メニューはテイクアウトも利用できるので、お店で食べることができない方でも安心です。

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まとめ

「ガチ中華」は、日本人には昔から馴染みのある「町中華」とは異なる次元のものであり、今では中国での現地生活に慣れた日本人の現地食ニーズに対する新たな受け皿となっているのです。

インバウンド需要には頼らず、日本で日本語を学習する多くの中国人留学生向けに提供するお店も多いことから、ガチ中華は今後も市場規模が拡大していくと見られています。

現在は、日本に在住する中国人が経営するお店が多いような印象を受けますが、今後は全国でも日本人によるガチ中華も多くなってくるはずです。みなさんもお住まいの地域で、お気に入りの「ホンモノの中華」であるガチ中華を見つけてみましょう。

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編集:アーキ・ヴォイス外国語スクール