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中国生活で毎日食べたくなる美味しい朝食メニュー

グローバルな時代においては、仕事や留学などで中国に長期滞在する機会も決して珍しくありません。ただ、中国に住んで慣れてくる方とそうでない方とで2パターンに大きく分かれるのは、やはり食に対する好みが大きく関係しているからではないでしょうか。

そのような中で、早い段階で中国の食に慣れるためには、1日の始まりである朝の食事で好きなものを見つけることが一番の早道となります。実際、朝食が非常に口に合い、中国の現地料理も好きになっていったという流れも意外に多いことから、今回は、中国の10つの美味しい朝食について紹介していきましょう。

中国生活で毎日食べたくなる美味しい朝食メニュー


1.油条(yóutiáo)

日本人から言わせれば、食感がサクサクとしている「揚げパン」。朝食の飲みものとして定番である豆乳(豆浆(yóutiáo)もしくは豆奶(yóutiáo))とセットにして現地人はかなり多く、暖かい豆乳の中に一緒に混ぜて食べるのもなかなか美味しいのです。また、お住まいのエリアによっては、お粥に入れて一緒に食べるパターンもあるでしょう。

日本人にも有名 https://zh.wikipedia.org/wiki/油条

2.豆花(dòuhuā)

いわゆる豆乳を凝固させたもので、木綿豆腐をさらに柔らかくしたような食感がありますが食べるとかなりボリュームがあり、一般的に甘いタイプと若干塩気のあるタイプの2つのもの、さらに温かいタイプと冷たいタイプも存在しています。


お腹に優しい朝食 https://www.wikiwand.com/ja/豆花

スイーツ感覚で食べる現地人も少なくないですし、チェーン店から個人経営等の小さなお店まで多く扱っていることから、いろんなお店のものを試してみるのがおすすめです。

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3.锅贴(guōtiē)

日本人のいう「焼き餃子」。しかし、日本のものと異なる点は、餃子そのものにそれほど味が付いていない場合もあることです。普通に肉も一緒に具に入っているものもありますが、野菜がメインの具としてぎっしり詰まっているタイプも多く、全体的にジューシーなタイプの多い日本の焼き餃子と比較すると意外な感じがするかもしれません。


ガッツリ食べたい人向け
https://www.openrice.com/en/hongkong/p-上海飽餃店-p1889630

しかし、日本の餃子のように半月形のものばかりではなく、細長い形のような日本にはないものもあって、日本人から見るとビジュアルでも十分に楽しめる朝食メニューだと言えます。

4.包子(bāozi)

蒸しパンの中に具材の入ったメジャーな朝食。日本では「肉まん(肉包(ròubāo))」が最も有名ですが、中国では「野菜まん(菜包(càibāo))」も非常に人気です。通常、野菜まんには2つのタイプが存在し、キャベツを使った「高丽菜包(gāolícàibāo)」と高菜を使った「咸菜包(xiáncàibāo)」になります。


ハズレのない味
https://leileiskitchen.com/category/上海菜/

ちなみに、具材の入っていない蒸しパンの状態のものを「馒头(mántou)」と呼びますが、1つだけでも飽きが来やすいので牛乳や豆乳と一緒に食べるのがベストでしょう。

5.生煎包(shēngjiānbāo)

上の「包子」と似ているのが、この生煎包です。通常の「包子」がセイロで蒸して作られるのに対し、生煎包は大きなフライパンで水焼きをして作られる点が大きな違いです。この焼きによって食感が非常に香ばしくなり、人気のお店には行列ができるほどの定番メニューです。

香ばしさが魅力
http://www.chichiaofoods.com/page/product/show.aspx?num=60&kind=59&page=1

中に入れられる具材は、通常の「包子」と変わらない部分もありますが、大きさが若干小ぶりであることが一般的なので非常に食べやすいと言えるでしょう。

6.小笼包(xiǎolóngbāo)

日本人にとっては観光で食べることも多い小籠包。外国人が食べるものは有名店の比較的値段の高いものが多いですが、現地では多くの朝食店が小籠包を提供しており、非常にリーズナブルでいろんなタイプのものが食べられます。

休日の朝にも楽しみたい
https://blog.airpaz.com/zh-tw/知道小籠包背後的趣事嗎/

ウィークデーの出勤時にテイクアウトして職場で食べるのもいいですが、やはり休みの日に落ち着いた心持ちでゆっくり食べるのが小籠包のおすすめの食べ方。店によって、肉汁の風味も大きく異なることから、この部分も多く楽しみたいものです。

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7.煎饼(jiānbing)

日本人にもお馴染みの「甘くない焼きクレープ」。多くは生卵を具に入れているので、大変食べ応えがあります。この中でも非常にメジャーなのが、ネギ油を使って焼いている「葱油饼(cōngyóubǐng」で、多くはネギそのものを具材に組み込んでいるのでより風味が増します。

安くて美味しい定番朝食
https://www.willflyforfood.net/shanghai-food-guide/

煎餅は店舗以外に、路地で屋台販売されていることも非常に多く、かなり安価に提供していることから、若い世代から高齢者まで多くの人に食べられている庶民の朝食なのです。

8.糯米烧卖(nuòmǐshāomai)

文字通り、もち米を具にした蒸しシュウマイです。程よく味付けされたもち米と、比較的厚めに作られたシュウマイの皮のマッチングが実に絶妙。日本人が一度食べたら、途端に虜になってしまうと言われるほど爆発力の高い朝食なのです。


1度食べると虜に
https://www.sohu.com/a/524475724_121124456

日本人の感覚からすると、シュウマイの中にもち米が入っているというのは違和感があるかもしれません。しかし、日本人が抱く固定概念を打ち破るほどの美味しさは、中国で生活する際には必ず試してみる価値があります。

9.糍饭糕(cífàngāo)

そして、もち米シュウマイよりもさらにパンチの利いたものが、この「もち米揚げ」です。最大の特徴は、もち米の柔らかさと油で揚げた衣のサクサク感とのギャップ。日本の焼きおにぎりと通じるものがありますが、日本人でもコアなファンが存在する朝食メニューです。


ハマると危ない
https://zh.wikipedia.org/wiki/粢饭糕

当たり前ですが、油で揚げたてのものは非常に熱く、テイクアウトもほとんどはビニール袋に入れるだけで手渡されることから、食べるときに手をヤケドしそうになることもあります。少し冷ませば食べやすくなるものの、揚げたての内に食べるのが最も美味しいので、ある意味危険なメニューかも知れません。

10.茶叶蛋(cháyèdàn)

中国では卵は栄養価の高い食材として常に認識されていることから、朝食にゆで卵だけを食べる方も多いものです。そして、ゆで卵の殻に少しヒビを入れて茶の葉や調味料などでさらに一緒に煮込んだものが、「茶葉蛋」と呼ばれます。


コンビニでも手軽に
https://www.meishij.net/zuofa/shanghaixiaochiwuxiangchayedan.html

台湾では健康朝食の代表的存在であり、茶の葉で煮込むこともあって、見た目は黒っぽく仕上がることから、最初は食べるのに抵抗感があるかもしれません。しかし、醤油はもちろん、八角などの香辛料も入れていることから、非常に病みつきになる美味しさなのです。

また、コンビニなどでも手軽に購入できることから、朝に食欲があまり出ない方などはぜひチャレンジしてみると良いでしょう。

中国の美味しい朝食をより健康的に食べる方法


毎日違ったメニューを食べる

さて、日本人の方の多くは、現地の朝食にハマると特定の同じメニューを毎朝食べる傾向にあるようです。しかし、そんなに多くの量を食べていないにもかかわらず、体重が増加傾向になる方もかなり存在します。そのため、特に体重の気になる女性の方であれば、毎日違うメニューを選んで食べることを心がけてください。

毎日同じものばかり食べている場合、仮に特定の栄養素ばかり多く含まれているようなメニューになると、それに含まれる栄養を多く吸収することでエネルギー補給できることを体が認識してしまい、栄養バランスが崩れた形で太ってしまうリスクもあるのです。これにより、面倒でもメニューを毎日徹底的に変えて体重管理をすることが求められるでしょう。

緑茶や紅茶などと一緒にいただく

中国の朝食は口当たりが非常に良いものも多く、もともと食欲の旺盛な方などは一気に食べてしまうこともしばしば。しかし、このような食べ方は意外に脂分も多い中国の朝食では消化が悪くなりやすく、気がつくと胃腸を傷めてしまっていることもあります。

そのため、徐々に食べることが重要で、水分を摂取しながら食べなければなりません。そして、その際には普通の水ではなく、お茶(緑茶や紅茶)などを一緒に飲むのがおすすめ。脂肪が胃に蓄積しにくくなるだけでなく、消化不良も起きにくくなるので一石二鳥なのです。

週に1~2回はフルーツだけにする

中国の生活の最大の懸念は、実は糖尿病であると言われています。中国の食生活が美味しすぎて、体重が1年も経たないうちに一気に増えてしまったという方も実際にいらっしゃいます。

これは、決して極端な例というわけではなく、すでにご紹介した朝食を食べ続けても起こり得る話です。そのため、最低でも週に1~2回はフルーツを主体とした朝食を食べることがおすすめです。

特に、リンゴは抗酸化作用も非常に強く、生活習慣病の予防にも非常に役立つと言われており、積極的な朝食置き換えに利用することで、健康的な中国生活の実現に寄与してくれることでしょう。

まとめ

日本料理とは味付けが根本的に異なることも多い本場の中国現地の料理。最初は、何となく抵抗感があっても、朝食メニューは日本人の好みに非常にマッチするものが多いことから、中国の現地朝食メニューは、言ってみれば中国料理のビギナーコースみたいなものでしょう。

ただ、中国の朝食はオイリーでハマりやすく、食べ方を間違えてしまえば健康に悪影響が出やすいのも事実。一時的な満足感だけを重視することなく、自身の健康に十分に注意しながら、美味しい朝食をずっと楽しみたいものです。