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【建築就活】面接の心構え~建築を生業とするために必要な素養とは?~

リクルーターでの経験を踏まえ、主に建築学生に向けて就活のTipsをお伝えしています。

久々の更新となってしまいましたが、前回エントリーシートの書き方について語ったので、今回は「面接の心構え」について解説していきます。

建築学生に、というのを主なターゲットにしていますが、今回は建築に限らず、割と普遍的なお話をします。

面接はロールプレイング

面接は、一部の奇をてらった企業を除き、
基本的にはエントリーシートに書かれた内容に沿って進んでいきます。

エントリーシートで問われていなかったとしても、面接で問われる質問は基本的には前回解説した内容と一緒です。

エントリーシートに書かれている内容を答えるだけなのですから、言ってしまえば面接官と自分とのロールプレイングのようなものです。

では面接官はそのロールプレイングを通じて何を見ているのか?

それが建築を生業にしていくうえで求められる素養に関係してくるのです。

建築は対話でつくられる

面接で見られる建築に必要な素養とは何か。
専門的な知識?コンペの受賞歴?
ちがいます。それらは無いよりはあったほうがいいかもしれませんが、その程度です。

一番重要視していること。
それはコミュニケーション能力です。

では、コミュニケーション能力とはなにか?
それは対話できること、すなわち相手の言っていることを正しく理解し、それを踏まえたうえで建設的な発言をできる能力です。

そんな簡単なこと…?と思われるかもしれませんが、皆さんの実感以上にこれができない人はゴロゴロいます。

こちらの話を最後まで聞く前になにかを言ってくる人、こちらの話をしているはずなのに最終的には自分の話に置き換えて来る人、質問に対する答えになっていない回答をしてくる人、みなさんの周りにいませんか?

そういう人は対話する能力が欠如しているのです。

当たり前ですが、建築は1人ではできません。
建築のプレイヤーは、大きく事業者・設計者・施工者の3者いますが、どれが欠けても建築はできません。

しかし、その三者三様、考え方もちがえば、利害もちがいます。そういったなかで建築を作っていくために必要になるのが、先に述べた対話できる能力なのです。

相手はどのような利害からそのように主張しているのかを押さえたうえで、こちらの利益を損なわないようにしっかりを主張していくことが必要になります。

面接で測るのは対話能力

面接で見られることが「対話できる能力」であることがわかれば、面接でどのようにふるまうべきかは自ずと見えてきます。

まずNGなことから。
 ・自信がなさそう
 ・聞かれた質問のこと以外のことが返ってくる
 ・1聞くと2も3も返ってくる
理由は簡単です。上記のようなことをしてしまう人は対話できていないからです。

ではどうすればいいか。
 ・聞かれたことにまず答える。
 ・物足りなそうな面接官の雰囲気を感じたら、
  補足する形でもう少し話す。
それだけです。

これはよく言われることですが、面接官に面接されていると感じると緊張してしまうので、親戚の人と会話しに来たくらいの気持ちで臨むのがいいでしょう。

もちろんその会話のもとになる自分の考えは、エントリーシートなど面接に臨むまでの時点で整理されていることが前提ですが。

最後は覚悟

対話能力に問題がないと判断されたら最後に確認されるのは覚悟です。
具体的には「御社が第一志望です」と言い切る覚悟です。

皆さんはこれからいろいろな企業を見て、いろいろな面接を受けることでしょう。皆さんの立場からすれば「滑り止め」や「練習」くらいのつもりで受ける企業であっても、その企業の立場からすれば本気で入社してほしいに決まっています。

その一方で、企業も皆さんが多くの他企業も志望していることを知っています。それを踏まえたうえで、自社がたとえ第2、第3希望であったとしても「御社が第一志望です」と覚悟を持って言い切ってくれる人材、すなわちロールプレイングを演じきれる人材を企業は欲しているのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
面接はエントリーシートと違ってリアルタイムであるが故に、インタラクティブな能力が問われます。

ただ、難しく考える必要はありません。
質問の意図を正しく理解し、それに必要十分な情報を返す。
それが対話できる能力であり、みなさんに求めていることなのです。

面接が苦手、という人もいるかもしれませんが、それは面接が苦手なのではなく、言うことが整理できていないなどの準備不足が原因ではないでしょうか?

前回もESでもお話しした通り、面接で聞かれることは大抵想定できます。

であれば、こう聞かれたらこう答えるということを頭の中だけで考えるのでは無く、実際に書いてみながら自分の言っていることが破綻していないか確認してみましょう。

そういった準備を怠らなければ自信を持って面接に臨めるはずです。頑張りましょう。




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