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宿泊記~toggle hotel suidobashi~


■初!水道橋エリア


今回は水道橋駅から徒歩5分ほどの立地にあるtoggle hotel suidobashiへ。

8月から東京に移住し、水道橋という場所へは初めて訪れる。調べてみるとなんと東京ドームが駅からすぐ近くにあるではないか!
地方の人間としては東京ドームといえば、大きさを表す単位として使われがちだが実物を見たことがないのでいまいちピンと来ないでおなじみの建物である。これはホテルに行く前に一目見ておくべきだなと思い行ってみることに。

まごうことなき東京ドーム

これが東京ドームかー、やっぱりでかいなぁという当たり前の感想。

調べてみると京セラドーム33,800㎡、東京ドーム46,755㎡とのことなので京セラドームよりもだいぶと大きいようだ。そう言われるとよりスケールのデカさを感じる。

近くにはバカでかい東京ドームホテルやら東京ドームシティというアミューズメント施設やら色々あったが特に寄ることもないので写真だけ撮って退散。

前から気になっていた野村不動産の「庭のホテル」も駅から近かったのでついでに外観だけ拝んでおく。

庭のホテルの外観

ここはいずれ泊まってみたい。今回は関係ないけど。

どうやら水道橋というエリアは基本的にビジネス街みたいだが、なにかと話題の日本大学があって学生も多くいるし、東京ドームがあるので観光客もいるという、まぁ東京らしい色々混在している街のようだ。とはいえ新宿とかと比べると外国人、特に欧米系の人の割合は少ないなと感じた。

駅周辺には有名ホテルも多いがやはり観光スポットが東京ドームぐらいしかないのでビジネス利用が大半ということだろうか。

そんなこんなで寄り道もできたので目的のtoggle hotelへ向かってみることに。

■「toggle hotel suidobashi」とはどんなホテル?

・クレディセゾン傘下のセゾンリアルティが開発、運営まで行っているオリジナルブランドのホテル。

旧セゾングループといえばつい最近西武百貨店が外資系ファンドへの売却に対してストライキを実施したことでも話題になっていたなぁと。

旧セゾングループの会社はたくさんあって今は散り散りになったけど、セゾンの名を冠していまだ存在感のある企業といったらクレディセゾンぐらいなんじゃなかろうか。
とはいえホテルを経営しているセゾンリアルティは元々セゾンと関係なく不動産の開発事業を行っていた会社でクレディセゾンに買収されたのは2012年のことらしい。さらには社名をセゾンリアルティに変えたのは今年に入ってのことのようだ。グループに完全に染まるっていうのはプロパーの社員からするとどんな気持ちなんだろう・・・
まぁそんなことはどうでもよくて。

toggle hotel suidobashiは独創的なデザイン、特にカラフルな内装が話題になったホテルで前から気になっていた施設の1つ。

ホテルといえばシックな色合いが普通で、黄色や青の原色を配したデザインというのは中々珍しい。コロナ禍に何回か開業を延期された不遇のホテルでもある。

・建物は9階建て客室数は全84室
・フロアごとに内装の配色が異なるのが大きな特徴
・客室の広さは20㎡~40㎡。スタンダードがツインルームで、他にロフト付きの部屋やコネクティングルームもある。最大収容人数は4名で料金はざっくりスタンダード12,000円~4人収容のプレミアルームで30,000円~といった具合。

■デザインがとにかくかわいい


水道橋駅から川沿いに歩いていく。東西に流れるのがどうやら神田川らしい。
川沿いに位置し首都高とJRの線路に挟まれるというなんともアーバンな香りのするホテルこそ今日の目的地toggle hotel suidobashiである。

あら、かわいいロゴ

ネットの写真を見ていても思ったが、とにかく女子受けしそうなホテルだなと感じた。部屋の配色もこのロゴも、なんというか可愛いと言いたくなるようなデザインというか仕掛けになっている。

特段かわいいもの好きでもないが、こういう趣旨のホテルに泊まったことはないので色々新鮮に感じる。

■デザインだけじゃない珍しポイント

外観はこんな感じ。ホテルに黄色は意外とかっこ良いな。まだ行ったことないけどマスタードホテルとかもかっこいいもんなー。

横に長い特徴的な建物でリノベーション物件かなにかかと思ったがネットを見ても特にそういう記述もないので土地に対して建設するにはこの形しかなかったということみたい。昔は何が建っていたんだろうか?

エントランスはエレベーターのみ

更に特徴的な点はエントランスを入るといきなりエレベーターがあり、フロントは館内最上階の9階にあるという点。なのでチェックインしに上がって客室へはまた降りるということになる。まぁ意図的にそういう設計にしたんだろうけど普通は2階とかにフロントを置きたくなると思う。予想だが最上階にはシティビューのカフェがあるので、限られたスペースを有効利用しようと考えると客室以外の機能は1フロアに集約した方が良いということになり、9階にフロントを置くということにしたんじゃなかろうか。

行ってみて分かったがこのホテル、デザイン性はあるが機能は宿泊特化型のホテルでかなり効率性を重視していることが伺える。ホテルの価値を最大化しようと考えると無駄なスペースを生むようなことは避けたかったんじゃないかと思う。

とはいえ1階敷地内には駐車場面積が大きく確保されているので新築ならこれ削減すればよかったんじゃね?と思わなくもない。
まぁそれはいいとして。

■随所に効率運営


フロントのある9階。全面ガラス窓。


9階フロントにてチェックイン。宿泊費は事前決済だがいつものように宿泊税の100円を別で支払おうとしたところ、なんとキャッシュレスで現金不可にしてるらしい。先ほども言ったがこのホテル、効率的な運営を行っている点が多々あるのだがこれもその1つ。(現金管理って意外と大変だからねー。)

たぶんキャッシュレスなことも予約の際にどこかに書いていたんだろうけど全く気付かなかったなぁ。自分は普段からむしろ現金あんまり使わない方なのでなんの問題もなかったんだけど、これ現地来てから聞いてないよって言う人絶対いるだろうな・・・

チェックインの案内はカードと朝食の説明のみで他は部屋にあるQRコードをスキャンしてスマホで確認してくれとのこと。最近こういうタイプのホテルも多くなったとは思うが、これもチェックイン時間の効率化の1つ。ただ珍しいなと思ったのがスマホをタッチさせるとブラウザが自動で開くようにもなってて、わざわざスキャンする必要もないという点。これは地味に便利で良かった。これってFelicaとかONにしていないと作動しないのかな?自分とこのホテルでも導入したい。

部屋内の案内コード?(って言うのか?) スマホタッチも可

■いざ客室へ

そんなこんなでチェックインに要した時間は約5分ほど。早っ!
ということでいざ客室へ。

客室フロアのエレベーターホール

写真で見ると分かりづらいかもしれないが、今回宿泊したフロアは青色と黄色の2色が配されたフロア。やはりなかなか見ることのない色合いに新鮮味を感じる。この時点でワクワクさせられるのは素晴らしいね。

廊下もきっちり2色

客室に到着!

当然客室も青と黄の2色

扉を開けるとカラフルな部屋が広がる(写真だと暗いが奥の部屋の青はもうちょっと明るい色)

客室内も機能的で、手前に水回りをまとめて奥はベッドルームという造り。イメージしてたよりも広く感じる。

青いベッドルーム

台座のベッドではなく小上がりにマットレスで寝るタイプ(このタイプのベッドの名前とかあれば知りたい…)。

若い客層を意識してかクッションも用意されておりソファの延長として使える感じもする。ここでワイワイとテレビ観ながら喋る様子が想像できる。小上がりタイプの利点は台座を置いたときの微妙なデッドスペースがない点だな。

青と黄色のコントラストが意外と悪くないというか、もっとどぎつい感じの部屋なのかもと思っていたが案外すぐに慣れて違和感ない。特にこの黄色の感じが結構好きだなー、なにがって聞かれると困るがなんか良い。非日常的なところなのがかもしれないがテンション上がる。

シャワールーム

バスタブはなくてシャワールーム。あるに越したことはないけど個人的には別にシャワーだけでも問題なし。インバウンド比率が高いとシャワーだけの部屋が多くても問題ないのかなと思うけど、その辺って実際のところどう考えて造られてるのか気になるな。

配色は珍しいけど部屋自体はシンプルで機能的。椅子やテーブルがテレビ下に収まるし、無駄なもの排した感じの部屋。使いやすくて良い感じ。

テレビ下に収納できる椅子と机

他にも気になった点は、説明書きが英語を中心としていること。エアコンの操作番は英語表示だし、トイレにあるINAXのウォシュレット操作盤も英語表記(初めて見た)という。これはインバウンド比率の高さを伺わせる。てっきり国内ビジネス客とかの方が多いエリアだと思ったが予想外れっぽいな。明日の朝食の時にだいたいの海外比率分かりそうだから楽しみにしておこう。

これの英語表記は初めて見た

あと地味に良いなと思ったアイテムがこの靴ベラ。

なんか良くない?

持ち手だけ大きいので引っ掛けやすい且つ持ちやすい。良いなこれって思った。

■そんなこんなしてたら・・・

他に見る物がない 笑
館内施設と言えば最上階のカフェとランドリーぐらいなので客室を見終わるとすぐにやることが無くなってしまう。最初に言った通り宿泊特化型なので当たり前っちゃ当たり前なんだけど、こう奇抜さに魅かれてやって来た身としては他にも色々見たいなーとか思ってしまう。
って言ってても仕方ないのでカフェは明日の朝食で行くとして、とりあえず最後にランドリーでも見に行くか。

2階はピンク!

ランドリー&自販機エリアは2階に。降りると赤?ピンク?のフロア。これはより強烈。いいね。こういうの見たかった。

ランドリー内

ランドリー内はちょっとした談話スペース的にもなっている。服が乾くのを待ちながらのんびりできる。コンセントもあるので作業もできそう。

ここは黄色なんだなー

・・・よし、部屋に戻ろう。

■恒例の映画鑑賞&就寝


ということで毎度お楽しみの映画鑑賞タイム。今回はネットフリックスオリジナルの「フェアプレー」


ビジネスマンカップルのちょっと狂気じみたすれ違いを描いたサスペンス。
強い女性と弱い男性の対比は今風だなと感じたのと双方自分の価値観の中で生きているので根本的に相手を理解できない感はリアルに感じた。途中で出てきたナラティブというワードがこの映画の核を表してる気がする。
この映画感想もまたいずれ書くとして。
さて、映画も見終わったしシャワー浴びて寝るとしますか。

■起床&朝食


だろうなとは思っていたが睡眠中、首都高の車の音が結構気になった。自分は騒音とかそんなに気にならないタイプの人間だがそれでも寝にくいなと思ったので要注意。フロントで耳栓の貸し出しもしてたのでこれは必須だと思う。

まぁそんなこんなで起床。支度して朝食へ。

朝食会場の9階カフェ


カフェ内は緑多めの内装。席はテーブル席が5つ程と奥にカウンター席も5つほど。
テイクアウトして部屋で食べることも可能らしい。

内容は3種から選べるサンドイッチと2種から選べるスープと飲み物。サンドイッチは袋に入ってるタイプで提供しやすさを重視してる模様。簡素だけどこれなら混んでても待たずにもらえるし回転も早そう。

窓際カウンターで頂くことに

味はまぁ普通。コンビニで売ってるサンドイッチの味。
特にそれ以上の感想もないので頂いて後にする。
ごちそうさまでした。

■チェックアウトと感想

チェックアウトは部屋内でスマホで行えるエクスプレスチェックアウト。滞在中に清算するようなものもないので確かにフロントでチェックアウトをする必要はない。今朝の朝食といい、やはり効率化されているなと感じる。

個人的にはこのホテルの効率化は見習うべき点が多かった。ゲストがほぼほぼフロントのスタッフと接触せずに滞在してチェックアウトできるのは、必要なサービスと不要なサービスを分けてきちんと導線が設計されているからである。

ホテル名のtoggleはトグルスイッチが由来で、ON/OFFを切り替えられるというコンセプトが含まれているらしいが、気軽に泊まれるという意味でOFF状態で来てOFF状態で帰れるのも魅力の1つだなと感じた。

部屋の内装に関してはかなりポイント高かった。この料金で20㎡の部屋が使えるのは中々良いし、やはり内装が凝っていると泊まって得した感はある。色んな意味で使い勝手の良いホテルだなという感想。

ただやはり夜の騒音はマイナスポイントだったなー。泊まりに来てる以上寝るのに障害があるのは厳しい。

総合的に決して悪くはないが積極的に使いたいかと言われるとうーんと悩む、そんな惜しいホテルでした。
とはいえたくさん勉強になったし個人的には楽しい滞在でした。
ありがとうございました。

ルームキーもかわいい

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