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シリコンバレー銀行 破綻の影響 | SVB

投資猫レイです。

SVB(シリコンバレー銀行)が先週末に破綻しました。

次のチャートの通り、リーマンショック以降で最大規模の金融機関の破綻です。

この影響についてお届けします。

SVB破綻の背景

破綻の背景には、債券投資の失敗顧客預金の流出があります。

シリコンバレー銀行は、その名の通り、ベンチャー企業やベンチャーキャピタルを主な顧客にしていました。

同行は、顧客預金の相当部分を米国債やMBS(不動産担保証券)で運用していましたが、金利急騰で多額の含み損を抱えていました。

同時に、主要顧客のベンチャー企業やベンチャーキャピタルによる多額の預金流出が引き起こりました。

預金流出の背景は2点です。1点目は、FEDの金融引締によってベンチャー企業の資金繰りが悪化していること、2点目は、シリコンバレー銀行の多額の含み損を警戒して一部取引先が預金を他行に移管したことです。

結果的に、シリコンバレー銀行は、預金流出に対応するために保有していた債券を売却します。これによって多額の含み損が実現したことから増資を検討していました。しかし、この増資計画は失敗に終わり、更なる預金流出を招いたことから、破綻処理入りが決定したのです。


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