読書感想文(113)『ドイル傑作集(Ⅱ)―海洋奇談編―』(コナン・ドイル作、延原謙訳)

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久しぶりにコナン・ドイルの作品です。
前に読んだのはいつだったかな〜と思ってnoteを遡ったところ、8月でびっくりしました。そんなに前なんですね。
コナン・ドイルといえば「シャーロック・ホームズ」シリーズが有名ですが、これを読んだのも去年の良い思い出です。『恐怖の谷』が一番好きでした。

感想

コナン・ドイルの作品はミステリー以外読んだことがなかったのでどんな感じかなぁと思いながら読み始めましたが、雰囲気はいつも通りという感じで、なんだか懐かしい感じがしました。謎があって、最後にそれが解決したりしなかったりするのはこれまで変わりません。ただタイトルにある通り、船が舞台になっていました。船って館と同じくらいミステリーの舞台として鉄板のような気がします。確か去年も船が舞台の映画やってましたよね?
これっていつくらいからなんでしょう。外界と隔離された場所って見えない部分が多い分、想像も膨らむんでしょうね。

この本には6つの短編が収録されており、それぞれ面白かったのですが、最も印象に残ったのは「J・ハバクク・ジェフスンの遺書」です。
これは実際にあったマリー・セレスト号事件を元にしているそうです。大西洋に無人船がぽつんと浮かんでおり、積荷に損害は無いので海賊に襲われたわけでもなさそうで、何故そんなことになったのか未だに謎のままだそうです。
その謎をドイルはホームズ的な推理によって小説に仕上げてしまったのですね。

他には「縞のある衣類箱」や「あの四角い小箱」も面白かったのです。
ネタバレせずに説明するのは難しいので、気になる方は読んでみてください。
「縞のある衣類箱」はある程度推理通りでした。

おわりに

久しぶりにドイルの作品を読んで楽しかったです。
ドイル傑作集(Ⅲ)は恐怖編なのでちょっと尻込みしてしまいます笑。
短編という点では読みやすいので、気が向いたらまた読もうと思います。
夏頃に肝試し的な読み方をしてもいいかもしれません。

ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?