読書感想文(3)森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』

はじめに

こんにちは。笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回の読書感想文は森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』です。この作品は映画化もしているので有名かと思います。森見登美彦の作品は『四畳半神話体系』と『新釈 走れメロス』しか読んだことがありませんでした。Netflixで映画を見つけ、先に小説を読もうと思ったのが読んだきっかけです。

感想

まず全体的な感想としては、とても面白かったです。バカなことを真面目に書いてあるギャップが面白くて、自分の好みにぴったりでした。どうして今まで読まなかったのだろうと思ってしまうほど、ぴったりでした。このノリで生きていきたいものですが、現実はまあそうもいきません。「新釈 走れメロス」と世界観が通じるファンサービスも楽しかったです。

「森見ワールド」という言葉を聞いたことがあります。まさにその通りだなと思わされました。「いやなんでやねん!」とツッコミのオンパレードのはずなのに、何故か自然に受け入れられてしまいます。ぶっ飛んだギャグが私は結構好きなので、この作品は本当に好みにぴったりでした。

お話は四章構成ですが、どれも面白かったです。個人的には一章の冒険的な夜歩きが一番楽しかったです。夜のあの辺りって昼と一変するんですよね。聖地巡りは特にする方ではないのですが、先斗町で夜にお酒を飲み歩きたいなぁと思いました。まあ小説ほど劇的な出会いは滅多にないと思いますが、居酒屋で知らない人と話すのは楽しいので結構好きです。と、ふとここで、登場人物の「彼女」って未成年の可能性が結構高いのでは?と気づきました笑。まあそんな事をとやかく言うのは野暮ですね。だからこその良さというのもあるように思います。

男女の関係は『四畳半神話体系』に似ているなぁと思いました。作者の好みなのでしょうか笑。関係というか、人物像もなんとなく似ているような……。『四畳半神話体系』を読んだのはもう5年程前なので、詳しくは覚えていません。面白かったのは覚えているので、また読み返したいです。

登場人物それぞれも面白いけれど、「彼女」は特に魅力的です。しかしこんな天然少女は現実にはそうそういないでしょうし、もしもいたら9割作り天然だと思います笑。でもこんなに真っ直ぐな子がいたらいいなぁ、と思ってしまいます。私はまだまだ若いのです。

おわりに

いやー、ほんとに面白かったです。やっぱり多くの人が面白いという本は面白い率が高いです。なので最近は有名な作品や他人のオススメをよく読んでいます。

今回この作品を読んで、森見登美彦の他の作品も色々読みたいなと思いました。今気になっているのは『ペンギンハイウェイ』と『恋文の技術』です。『四畳半神話体系』も読み返したいです。

映画はNetflixで近いうちに見る予定です。そちらも楽しみです。

最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます。
コメント等は大歓迎です。
今後ともよろしくお願いいたします。


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