読書感想文(355)東野圭吾『聖女の救済』


はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はガリレオシリーズ第五巻です。
少しネタバレを含むので、まだ読んでいない方はご注意ください。

感想

面白かったです。
最終的にどこに落ち着くのか、最終盤までわかりませんでした。
トリックについては、なかなか壮大で見事だなと思いました。最後に明かされるガリレオが疑った理由は言われてみれば当然で、ミステリを読み慣れている人なら引っかかった所かもしれません。自分はまだまだだなと思いました。

今回印象に残ったのは、綾音さんが弟子に家の鍵を渡していたことです。
もし、この弟子と二人でいる時に浄水器の水を使っていたら、二人とも死んでいたことになります。
綾音さんは、死ぬのが一人になるか二人になるか、天に任せたように思われます。
この点は作品内で言及されませんが、読み返したらきっとこの部分が引っかかるだろうと思いました。

ガリレオシリーズの特徴として、事件の真相がわかった後のことがあっさり描かれるように思います。
『容疑者Xの献身』も、真犯人が自供してしまった所で終わり、その後のことは描かれません。
今回は真犯人の意図らしきものに気づきましたが、もしかすると『容疑者Xの献身』も気づいていない伏線があるかもしれません。

おわりに

第六巻は『真夏の方程式』です。
こちらは映画化されていますが、観たことがないので完全に初見です。
まだ買っていませんが、近いうちに読むと思います。楽しみです。 

ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。


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