読書感想文(297)湊かなえ『白ゆき姫殺人事件』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は湊かなえさんの作品です。
読んだきっかけは知人にオススメされたことです。

感想

面白かったです。
湊かなえさんの十八番とも言える、独白体の歪んだ主観的な主張によるミスリードのオンパレードでした。
ただ、難点としてこの主観的な主張って読んでくるとイライラしてくるんですよね笑。

今回は本文と並行して、小説世界のSNSや雑誌記事も読むことができ、少し変わった読書体験でした。
そして近年問題視されるSNSやメディアの情報の不確かさの問題も浮き彫りになるようなお話でした。

あとは、これもありきたりかもしれませんが、湊かなえさんの作品は人が色んな面を持っていることや、無意識のうちに一面だけで人を評価してしまっていることに気づかされます。

詳しい内容についてはミステリーなので触れませんが、ミステリーとしても面白かったです。
推理は全く歯が立ちませんでしたが、衝撃よりも納得感の方が強かったです。
先に述べたように独特な形態なので、ミステリーとしての面白さもある一方、小説の形態としての面白さも感じました。

おわりに

ミステリーは内容について書かないようにしているので、いつも薄っぺらい感想になってしまいます。
けれども書く時間は減るので楽することができます。
今日は楽をする日でした。

ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。


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