読書感想文(241)寺地はるな『川のほとりに立つ者は』
はじめに
こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。
今回はまた今年の本屋大賞ノミネート作品です。
これで4作品目となります。このペースでいけば、大賞発表前に全て読むことができるかもしれません。
感想
正直に言うと、文章があまり合いませんでした。
扱っているテーマはとても大切なことであり、もっと掘り下げられたものを読んでみたいなと思いました。
ただ、上手く言語化できないのですが、文章のリズムに乗れず、少し読みづらさを感じました。
印象に残ったのは、以下の部分です。
私は色々とダメなこともありますが、長所の部分については同じことに気をつけなければならないなと改めて思いました。
これには共感しました。
自分自身が誠実かどうかを判断するのは他人だと思いますが、私は限りなく誠実に近づきたいと思っています。
綺麗事の部分もあると思いますが、理想を持つことによって、理想に近づくことができると思っています。
タイトルが素敵だなと思っていましたが、意味が分かったのはかなり後半になってからでした(多分P213)。
この本を読んでいると、私は川のほとりに立っている側の人間なんだろうな、と思いました。一方で、私のことを川に沈む石だと見ている人もいるのだろうとも思います。ただ自分自身に当事者意識が無いので、自分が川の外に出たいと願っているのかはわかりません。
少なくとも今は自分自身を肯定的に捉えることができているのだろうと思います。そうでない人もたくさんいること、その人達が望んでいることもそれぞれ違うということを意識しておきたいです。
おわりに
個人的には、この作品は私に合っていないと感じました。
しかし、合わないからこそ読む価値がある、とも思います。
この違和感を忘れずにいたいと思います。
ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。
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