読書感想文(302)東野圭吾『眠りの森』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は東野圭吾さんの作品です。
四月頃に読んだ『卒業』に登場した加賀恭一郎シリーズの第二作目になります。

感想

面白かったです。
しかし、ミステリーと恋愛が合わさった感じで、不思議な読み心地ですか。
加賀恭一郎が大学生だった『卒業』は、何となく恋愛観が掴めたのですが、今回大人になってからの恋愛については、ちょっと若い感じがしてむず痒くなりました。
私もまだまだ若いはずなのですが、大人になりつつあるのでしょうか……。
それにしてもラストの場面、第三作目はどうなるのか、気になります。ネタバレ回避の為に詳細は控えますが。

今回ミステリーの方は、全く歯が立ちませんでした。ちょっと推理しても、そのことは直後に明かされて、結末は全然遠くにあります。まるで作者の手のひらの上で転がされているような気分です。
ある意味では多少推理ができつつ、最後は驚かされるのですが、あまりにも作者の思惑通りな気がして少し悔しいです。
もっと推理力を上げて、最後までわからないにしても、もう少しいい線まで推理できるようになりたいです。

今回の学びは、動機を深く考えることです。なぜこの人がこの行動をしたのか?ということを注意深く観察すると、ヒントが得られることが多いかもしれません。特に、東野圭吾さんの作品は人間描写が上手いイメージがあるので、その部分を鍛えるのに適しているかもしれません。
第三作目を読む時は、忘れずに気をつけたいです。

おわりに

ガリレオシリーズも気になるのですが、先に加賀恭一郎シリーズを読み切るような気がします。
あと6冊あるはずなので、気長に読み進めたいと思います。

ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。


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