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空想妄想逃避行

11月27日
寒いかと冬用装備でロードに乗る。

今日のコースは会社への通勤コース。
昨日やり残したことをやりに同僚の出勤前にこっそり出社。公休なのにさ。

結構久しぶりに乗るのでやや衰えてるのを感じる。35キロ巡行がちょっとツラい。
自分にムチ打ち何とか走り終えた。

街中を走るのは信号のストレスが多いけど、合法的に休めるので衰えた体にはちょうどいいかも。
でも職場が目的じゃテンションは上がりませんわな。

今日の詩

 空想妄想逃避行

ズタボロのお前 だけどなぜか目が死んでない
普通なら腐っちまう程に傷ついている
傷をえぐられ 塩すり込まれ
出口が見えない無限地獄
それでもお前の目は死んでない
どんなに打たれても
どんな言葉を投げつけられても 
お前の目には光が見えているよう
お前を攻撃する者達はそれが気に入らない
お前を攻撃する者達はそこが腑に落ちない
お前の目の奥の光はなんだ
お前が隠し持っているその希望
おそらくそれはただの空想
おそらくそれが全ての元凶

目の前の問題で手一杯
降りかかるトラブルに振り回され続ける一日を毎日繰り返している中での
たった一瞬のゆとりの瞬間 
お前はその希望に逃げ込んで
何とか どうにか 辛うじて 
首の皮一枚が 崖っぷちに引っ掛かってる

一旦希望は置いておけ
捨てるんじゃない 置いておけ
今は問題に向き合う時だ
今は自分と向き合う時だ
今は現実と向き合う時だ
今は現実を受け入れる時だ
今焦っては何処にも行けない
今焦ったら深みにはまる
今は底無し沼に耳まで浸かってる
今こそ落ち着きワラをも掴め
今こそ落ち着き泥を掻け
今一掻きで1ミリ浮けば
次の一掻きでもう1ミリ
次の一掻きでもう1ミリ
次の一掻きで口で深く息が出来る
次の一掻きで1センチ浮ける
次の一呼吸で力が漲り
次の一掻きで岸に向かえる
その後どうにか前進し始め
その後も浮き沈みを繰り返しながらも
その後の進路が微かに見え始め
その後の希望が湧いてきて
その後僅かなゆとりが出来てきて
それに誰かが気づくとき
それは静かに浸透し
それが微かに共鳴し
それがお前の何かを呼び起こし
そこから自信が湧いてきて
そこから希望が湧いてきて
そこからお前への攻撃はなくなって
底に足がつくことに気がついて
やがて泥沼を抜け出せるだろう

しがみついていた希望はまだ持ち出すな
泥沼を抜け出したとしても
お前の体には無数の蛭が食いついている
首にも脇にもペニスの先にも
一匹づつ炙り落とし炙り落とし
一匹づつが吸い取ったお前の血液の濁りを忘れるな
お前の血液が炙られるにおいを忘れるな
全ての蛭を落としたとき
しがみついていた希望がどう見えるか
陳腐に見えたならお前は間違っていない
輝いて見えてもお前は間違っていない
そうなるまではそれは希望ではない
蛭が濁った血を吸い取るまでは

次は希望に満ちた詩を書こう…

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