お腐れ様のすすめ~偏屈サブカルバンドマンの後悔日誌⑦~
おはようございます。自動車学校の先生がやけに熱い語り口だと戸惑います。あらいです。
突然ですが、
僕は、ちょっと腐ってます。
なんのことかといいますと、BLのことでございます。「メタモルフォーゼの縁側」に続きこの話題をとりあげるのは2回目ですね。ここ最近いろんな調べ物をして僕の中のトレンドなのでこれからも定期的にこの話題を取り上げそうです笑
今日はBLをとりまく文化のお話。
入門編としておすすめな、最近増えてきている「腐女子」「腐男子」の生態、お腐れ様たちをテーマにしたマンガをたくさん読んで分析したことをお話ししようと思います。
異能者としての腐
まず、昨今のトレンドの一つが、「どうも、腐女子です。」「オタクに恋は難しい」等に代表される、腐ってる人が複数出てくる形の作品。
それぞれのキャラが各々のヲタ属性(でんぱ組.inc、風男塾に毒された脳なのであえてこう呼びましょう)を遺憾なく発揮することで話が転がっていくようなこのジャンルは、
にも似た楽しみ方ができます。
よく出てくる異能者たちを紹介しますと
原理主義者
原作や自分の信じたカップリングは「絶対」。それ以外の思想を持つモノはすべて排除する思考の持ち主。
フェチシズムの鬼
偏った特定ジャンルにどっぷりとハマり、そのジャンルの沼に他人を引きずり込むフィールド展開型。伽椰子。
日常変換系
日々の生活にある萌えを敏感に察知し、逃さないアサシン。「実録モノ」と呼ばれるジャンルが大好物。
ノンジャンル系
すべての場所で戦えるオールラウンダー。おいしければ何でもいい雑食ヲタ。常に財布は空っぽ。
提供者
同人誌の作者。多くの場合ハンドルネームで活動しており、この手の作品の場合、作中に出てくる仲の良い人物が自分のファンであることが多い。常に締め切りに追われている。じぶんが作者であることがばれる危機に直面しても「同じ沼の狢は殺せない」(from腐男子先生)傾向にある。
このように様々な業を背負ったヲタたちの生態を楽しめるのが、
このジャンルの作品です。
僕は、
が大好きなので、こういうたくさんのヲタクが出てくるのは大好物です。
何が好きか、に言葉選びは大きく依存すると思っているので、論理の破綻っぷりや語彙の崩壊っぷりもキャラによって違う、のが見ていて楽しいです。
秘め事としての腐
「メタモルフォーゼの縁側」評でも書きましたが、BLは好きであることを隠して生きている人が多い趣味です。お腐れ様たちは息を潜めて現代社会を生き抜いているのです。
特にその秘め事性が高いのが、「腐男子」たちです。
これも特に今トレンドのジャンルで、
「腐男子先生」「腐男子家族」「腐男子バーテンダーの嗜み」等
腐男子をテーマにした作品はとても増えてきています。
生きづらい腐男子たち
言葉としても存在としても大分認められた感のある「腐女子」と対照的に、「腐男子」への偏見はまだまだ拭われておらず、腐男子にとって息苦しい世の中は続いています。
そんな腐男子たちの悲痛な叫びが、どうしようもない「クスッと」を誘うモノが多いです。
代表的なのが
「BLコーナーに「女性向け」ってつけないで」
「腐男子=ホモじゃない」
です。
後者に関しては根深い問題です。自分も一介の腐男子をしているのでわかりますが、
なのです。それを鑑賞するのが男子だろうと女子だろうと、感情移入はしないのがオタクというモノ。
「私はモブでいいです」
「他人の幸せから見守る存在です」
これがお腐れ様たちの基本スタンスです。
そして、「腐男子=ホモ」という偏見を持ってしまう女子の皆さんに、はっとする一言を腐男子先生から。
「時に早乙女君、百合は嗜みますか」
「だからといってあなたはレズビアンなのですか?!」
これ以上のキラーフレーズを僕は知らないです。
推しカップリングの間に自分を放り込むなど言語道断、こういう流儀がはっきりした存在として描かれるのも、ドキュメンタリー好きの僕にはたまらない部分です。(スガシカオ「progress」を流しながら)
アンジャッシュのコント的なモノとしての腐
BL脳になってる人々の思考は、完全に世間一般の人とずれています。そのずれをアンジャッシュのコント的に取り扱った作品も増えています。
「BLマンガ脳妹×少女マンガ脳兄」「腐男子高校生活」「腐男子バーテンダーの嗜み」(2回目の登場)等こちらもかなりトレンドです。
これらの作品から学べるのは、
ってことです。
圧倒的な好きが生み出すエネルギーが、空回れば空回るほど、端から見れる僕たちは面白い。
あと、このジャンルは腐女子あるあるみたいなモノも多く描かれることが多く、それも生態のリアリティ差がたまりません。
「アニメを見ながら、TLを追っていたら推したちの関係性が進んでた」とか
「無駄に動物の生態に詳しくなった」とか
「明るく無垢なキャラに、暗い過去があるなど重い設定を付けたり闇を見出すのが好き」とか。
きっとそういうことあるんだろうな~ていうリアリティが、非腐男子、非腐女子の皆様からでも想像できて楽しいと思うので、まだBLカルチャーに触れたことのあまりない方は、これらから入ると抵抗なく楽しめるかと思います。
いかがだったでしょうか。
見方によっていろんな面白さがある、お腐れ様たちの生態系。今日紹介した作品はすべてpixivコミック内で見れるモノばかりですので、無料で楽しいひとときを~(別に案件とかアフィリとかじゃないです笑)
ということで、これを読んだあなたも、お腐れ様への道へと足を踏み入れてみませんか?
と沼に引き込んだところで、今日は終わりにしておきます。
ではまた。
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