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ツレヅレ

こっちにいる間は連れ合いと常に話している。未だに連れ合いのことが好きなのかはわからない。表層的なところは好きなのだけど。話してる感じが凄い好きって言う人はそこまで多くはない。凄い好きだからもっと話してほしいとさえ思う。あまり彼は話をふらない人なので、何を考えてるか分かんないところがあってイマイチ、ピンとこない。でも話してる感じが好きなので、無内容でも納得してしまう罠がある。
彼が悪夢を見たと電話してきた、中途覚醒。ラ・ジュテのようだったので一緒にラ・ジュテを見てる間に相手は寝てしまった。眠剤を飲んでるので、いつも急に寝てしまう。この世界に取り残された感じがして、自分は寂しさを感じる。もしかしたら二度と帰ってこないのかもしれないとか、彼の悪夢のように。そんなはずはないのだけど、少し怖くなる。
元共同作業者をブロックしてから何かがおかしいような気もする。
霊障への恐怖から私を救ってくれたのは今の彼なのだけど。
連れ合いのことがめちゃくちゃ好きというほどの固有性を未だ彼の人間性自体には感じてないんだけど、とても良い人間なので、幸せになって欲しいとは思う。なぜか昨日はちょっとロスト・ハイウェイみたいな気分になってしまった。元共同作業者と彼は全然、別人なのだけど、その別人感が逆に怖いというか。というか元共同作業者の私への得体のしれない執着心が凄い気味が悪くて、相手がスピっていたから自分もスピッた考えをしてしまう。今の連れ合いのほうが本当はスピリやすい精神病なのにかれのほうが現実的でえまともな視点しか持ってないから、逆に病気というリアリティが一切ないため逆に彼の生活を甘えだと思ってしまうような罠がある。結局、本人になってみないと体感はわからない。これが世界のすべての争いや不和を引き起こしている気がする。価値観というよりそもそもの現実感覚の共有がうまくいかないと、コミュニケーションをいくら重ねたところですれ違う。そういうすれ違い自体は今の連れ合いとそんなにない、いや、ないと思ってることがそもそもの罠な可能性はある。

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