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カゴメの新本社ビル完成~長野県の野菜生活ファーム富士見をVRで体験

 新カゴメビルが6月23日、名古屋市中区錦3丁目に完成し、内覧会がありました。
 鉄骨造り11階建てで、1~5階がカゴメグループが入り、6~11階がテナントフロアとなっています。外観はガラス張りの現代風ですが、低層部には地元の木材をふんだんに使っています。カゴメの社名の由来となったトマトを収穫する時の「籠(かご)の目」をモチーフにして、エントランスの壁の飾りや1階キッチンの天井にも籠目のデザインがあしらわれています。


カゴメの社名の由来となった籠目
の模様の天井の木組み

 健康や働き方に気を配ったオフィスです。出社率は40%にとどめ、リモートを活用できるシステム環境を整えています。机を自由に配置できる今風のフリーアクセスになっています。
 1~5階には「健康階段」があり、エレベーターをできるだけ使わないオフィス生活を目指しています。こうした取り組みで省エネにもつなげます。

1階から5階までは「健康階段」で移動

  内覧会の目的のひとつが、長野県富士見町に2019年4月にオープンした「カゴメ野菜ファーム富士見」のバーチャル見学です。現役の新聞記者のときに「工場見学」の企画で取材を計画したのですが、東海3県(愛知、岐阜、三重県)の紙面という制約から断念したことがありました。

カゴメ野菜ファーム富士見のバーチャル見学を体験

 その後、コロナの感染拡大で県外移動が厳しくなっため、まだ現地を訪れていません。今回、新カゴメビル1階の「カゴメキッチンファーム®名古屋」のオープンに合わせ、最新のVR技術を活用できるようになりました。ゴーグルのような眼鏡をつけてスイッチを押すと、八ヶ岳の雄大な山容が目に飛び込んできました。
 「野菜生活100」を作っている工場の見学はもちろん、普段は入ることができないトマトのハウスも見ることができました。自分の体を回転させると景色もそれに合わせて変わってきます。現実に訪ねるのが一番ですが、ドローンを駆使した空中からの映像を見ることができるのもVRならではの醍醐味です。
 カゴメの山口聡社長はこの日の記者会見で「野菜ジュースを作っている工場と生鮮トマトを栽培する温室、10㌶の露地の畑、レストラン、売店があります。工業と農業と観光業が一体となった野菜のテーマパーク。これが八ヶ岳の山麓という素晴らしい場所を提供いただいたので成り立っています」と強調していました。
 新カゴメビルのキッチンは取引先の見学や料理教室が主です。やはり富士見町へ足を伸ばして、実際に野菜のテーマパークを満喫したいものです。
(2022年6月29日)
 





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