大相撲名古屋場所観戦~御嶽海関休場「肩すかし」も多彩な信州力士
毎年7月の大相撲名古屋場所。桟敷席での観戦は風情がありますが、2019年からは名古屋長野県人会のイス席での応援を楽しみにしています。
今場所は長野県上松町出身の御嶽海関が大関に昇進して初の名古屋場所ということで、県人会の応援態勢も万全でした。
ところが、所属の出羽の海部屋から感染者が出たため、七日目(7月16日)から休場に。県人会応援団の第一陣が出かけた中日八日目(17日)は、「肩すかし」ということになりました。
それでも、しばらく県人会イベントの中止が続いていただけに、久々に親交を深めたようです。御嶽海と染め抜かれたタオルや「がんばれ御嶽海」の横断幕も掲示して記念撮影。主のいない場所でしたが、力士たちの熱戦もあって盛り上がっていました。
私は第二陣の十日目(19日)。午前中から入場して、まずは郷土力士の満津田(三段目東二十四枚目)の応援です。結果は黒星でしたが、私以外にも応援の拍手があってうれしくなりました。「江戸の大関より故郷の三段目」です。
満津田は数年前、三段目で7戦全勝でした。炎鵬(現十両)との優勝決定戦に敗れ、優勝は逃したものの、次の場所から幕下へ。私は実家の料理屋「満津田」へ食事に行って、相撲談義にも舌鼓を打っていました。
今場所の満津田は黒星先行でしたが、土俵で堂々と四股を踏む姿を写真に撮ることができました。ちなみに三段目西二十二枚目が、元大関の朝の山です。
信州力士の代名詞といえば、江戸時代の雷電為右エ門(1767~1825年)です。その強さは講談や小説などでも語り継がれています。
御嶽海関は雷電以来の大関です。郷土の期待が大きいだけではありません。名古屋場所の会場に向かう金シャチ横丁には、等身大のパネルが置かれています。
名古屋市の水は木曽川の恩恵を受けています。そこで名古屋市は御嶽海関を「木曽川○なごやの水応援大使」に任命しました。○には、名古屋場所での勝ち星が入る予定でしたが・・・。
このほか、十二日目(21日)現在、序二段で6戦全勝の林虎と、5勝1敗の林龍の双子の力士に注目しています。長野県岡谷市出身で、木曽中学校を卒業し、二所の関部屋に入門。まだ3場所目ですが、師匠が元横綱の稀勢の里さんだけに、素質をどう伸ばすのか楽しみです。
信州力士は御嶽海関だけではありません。次世代の逸材もいて、県人会応援団も目がはなせません。
(2022年7月21日)
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