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「信濃の国」の文化経済考~信州と名古屋

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ふるさと信州を学びなおす目的で「信濃の国」の文化経済考を執筆しました。その後、活躍する信州人の話を聞き、コラム執筆を続けています。なお、信州の話でも農業関連は別に開設した「長靴を… もっと読む
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2022年3月の記事一覧

飯田お練りまつりⅢ~次郎長と都はるみ

飯田お練りまつりⅢ~次郎長と都はるみ

 7年に一度開かれる信州・飯田のお練りまつり。3月25日から27日まで、「丘の上」と呼ばれる旧市街地で繰り広げられました。noteコラムⅠでは大獅子などの雨中の熱演、Ⅱで大名行列と伊那谷の民俗芸能を紹介しました。
 Ⅲは三題噺で締めます。飯田お練りまつりと清水次郎長と都はるみです。
 26日午前中、雨が降り始める前に出演団体のひとつ、銀座商店街の演目「銀座次郎長道中」を見かけて、シャッターを切りま

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飯田お練りまつりⅡ~南信州は民俗芸能の宝庫だ

飯田お練りまつりⅡ~南信州は民俗芸能の宝庫だ

 飯田お練りまつり最終日の27日、前日の雨中の祭りから一転、青天に恵まれ、大名行列をはじめ20近い参加団体が演舞を披露しました。
 大名行列は商店街で演じているところを間近に見て、そのあとで地元ケーブルテレビの中継と解説を観ました。江戸時代の参勤交代の所作を現在に伝える貴重な文化だと再認識したところです。伝統を受け継ぐ保存会の人たちが、厳冬の昨冬から稽古を重ね、本番最終日は気温20度に迫るなかでの

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7年に一度の飯田お練りまつり~雨中の熱演を思いながら

7年に一度の飯田お練りまつり~雨中の熱演を思いながら

 南信州の山紫水明の地、飯田市で7年に一度の「飯田お練りまつり」が始まりました。3月25日(金)から27日(日)までの3日間です。
 26日(土)は昼近くから雨が降り始めましたが、まつりの華である屋台獅子の郷土芸能「東野大獅子」は、旧市街地の各所で雨中にもかかわらず迫力ある演舞を披露しました。獅子頭は重さ約30㌔。初代獅子頭は飯田市美術博物館に永久保存され、1980年から2代目、今回初めて3代目の

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