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『バーナード嬢曰く。』の話

今日は漫画の日らしいので、好きな漫画のことを書きます。とはいえ、最新の漫画シーン(漫画シーン?)に全然ついて行けてないので、最新ではない漫画のことを書くことになります。

僕は『バーナード嬢曰く。』という漫画が好きで、何度も読み返してはニヤニヤしています。風呂で読み返すことが多いです。最近は風呂で漫画を読む技術もだいぶ向上し、湯船に落とすことはまずなくなりました。30歳ぐらいまではよく落としていたものです。

バーナード嬢曰く。』は施川ユウキ先生によるギャグ漫画です。アニメ化もされましたし、手塚治虫文化賞の短編賞を受賞されていますので、ご存じの方も多いかと思います。ちなみに漫画の日というのは手塚治虫先生の命日にちなんで制定されたらしいです。つながりました。こういうのを伏線の回収と言います。

伏線を回収したところでざっくりとこの漫画の概要を説明すると、基本的に学校の図書館を舞台にしたギャグ漫画で、主人公は町田さわ子といいます。彼女は読書家っぽく見られたいから図書館に通っているけれど、めんどくさいのでできれば本は読みたくないという人物で、非常に好感が持てます。彼女を中心とした4人のレギュラーメンバーが本の話や読書の話で盛り上がったり盛り上がらなかったりします。

「読書あるある」をネタにしていることが多いので、読書好き、特に不真面目な読書好きにはきっとおもしろさがわかってもらえると思います。ハライチの岩井さんも言っていました。「あるあるネタが一番おもしろい」と。

1巻にこんな会話が出てきます。グレッグ・イーガンを読んで「何が書いてあるのか全然わからないところだらけだよ!!」と泣いているさわ子に、レギュラーメンバーのひとり、神林しおりが言います。「落ち着いてよく聞くんだ、みんな実は、結構よくわからないまま読んでいる……に決まっている!」僕はこのセリフにとても勇気づけられました。グレッグ・イーガンというのは現代を代表するハードSF作家で、難解なことでも有名な作家です。僕も数冊読みましたがほんとにわからないところだらけで泣きそうになった経験があるので、さわ子にめちゃくちゃ感情移入しました。神林というのはSFファンを自称しています。SFファンを名乗るには課題図書が1000冊あると言われていますから、神林は1000冊以上読んでいるのでしょう。その神林が言うのです。「グレッグ・イーガンは、多少よくわからなくてもすっっっごくおもしろい!!」そしてこう続けます。「よくわからなくても、大事なコトは伝わるモノだ」神林……いや、神林先輩!!そうですよね!わからなくてもいいですよね!!僕は神林先輩について行こうと思いました。

バーナード嬢曰く。』に出てくる本はもちろんSFだけではありません、シャーロック・ホームズとか、村上春樹とか、『恋空』とかも出てきます。あと『KAGEROU』とか、覚えてますか『KAGEROU』水嶋ヒロの。いいんですよ『KAGEROU』の回も。『KAGEROU』は1巻でレギュラーメンバーの遠藤が長谷川さんから借りて、2巻で感想が語られます。いいんですよその感想がまた。『KAGEROU』読みたくなるんですよ。読んでみたいな〜『KAGEROU』。みなさんもぜひ『KAGEROU』読んでみてください。

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