長野市「ホテルメトロポリタン長野」まことに正しいホテルランチ ①

2020年10月21日 04:44

店名ホテルメトロポリタン長野カフェレストランアイリス
場所長野県長野市南石堂町1346 ホテルメトロポリタン長野
電話 026-291-7000
ジャンルホテルレストラン
バリアフリー ◯
駐車場あり

ホテルでの食事といえば、妙齢の美女をつれ高級鉄板焼店でロマネコンティを開け地中海産のロブスターに舌鼓をうち黒部和牛のステーキに心躍らせた後は最上階のラウンジでマティーニグラスをもて遊びながらカクテルの蘊蓄を語り、頃合いを見計らって
「よかったら部屋にシャンパンを用意させているんだ」
と、スウィートルームでドン・ペリニオン派手に開けて
「君の瞳に乾杯」
キャーーーーーーーーーーッ！ステキーーーーーーーーッ！
なんて事を一度でいいからやってみたいと思ってはいるが絶対にありえないのでここだけの話しとしていただきたい。

あり得ない話しをしても仕方がない。実際にあるとすれば泊まった時の朝食か、結婚式のご馳走か。そうはいっても、ホテルにお泊まりという機会もなかなかない。出不精だから旅には滅多に出ないし、たまに行っても東京くらいだが実家に泊まる方が安くついてしまう。親戚友人その他、大概の者が所帯を持ってしまった現在なかなか結婚式に招待される機会もなくなってしまった。

となれば、少し気張ってお高めのランチにでも赴くか。という事でしかないであろう。そうだ、たまにはホテルランチと洒落込もうではないか。

「ホテルメトロポリタン長野」

メトロポリタンとはJR系のホテルグループなのだそうだ。『そうだ』というのはたった今知った事だ。そんな程度の知識しかないから、こちらがどの程度の格式を持つ施設なのかなどわかるわけもない。石張りの重厚なファサードと、ピシッときめたホテルマンの後ろに修学旅行らしき学生たちがうろちょろしているところをみると、まぁまぁ庶民派プラスαくらいというところであろう。

「カフェレストランアイリス」

1階吹き抜け直下にあるこちらは、本来待ち合わせあるいは打ち合わせに使用されるべく設けられたものであろう。本寸法のレストランはもっと奥にあるだろうから、ここで登場するのはドリンクか軽食のはず。ところがそこは庶民派ホテル（と勝手に決めつけた）のやること。魅力的なランチを用意してくれている。

「ランチビュッフェ」1980円

ビュッフェ、あるいはバイキングときけばキラリと瞳が光り全身の筋肉が緊張するのがわかる。そうだ、おれはビュッフェが大好きなのだ、ビュッフェはおれの生きがい、ここを目指し上りつめるのはおれの生き様なのだ。

いや、少しまて
と、私の中の理性が言う。お前は50を過ぎた大人だ。2人の成人した子どもをもつ立派な大人だ。生きがい・生き様というのは達成してナンボ、わが手に掴み取ってこそのものではないか。ここは落ち着いて攻略するべきではないか。

まったくその通り、ひと息ついて落ち着こう。
よし、物事は守破離で進めよと先人も言っている。ここはみっつのフェイズで攻略しよう。

Phase 1：白飯とともに
お腹が空いているのだ。とりあえず落ち着くためにご飯を美味しくいただけるものとしよう。
Phase 2：選りすぐりの美味
上記およびその他の中で、一層の美味を追求する。
Phase 3：デザート
ホテルランチらしい、華やかデザート類で幸せなひと時を、優雅な午後を寿ぐこととしよう。