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中野市「つけめん 丸長」エノキつけめん

店名 つけめん 丸長
場所 長野県中野市大字新保56-2
電話 0269-26-7108
ジャンル つけめん専門店
バリアフリー △ 入口に段差あり

世の中

なにが面白いといってAかBかで決定づけられないところにある。おれはAだけどお前はBだからもうつきあわない、おまえは嫌いなヤツだけどAだから絶対に悪くない。などという事はあり得ない。AにもBにもよいところも悪いところもある。A・Bが左右であっても、上下であっても縦横であっても。男女であっても、日韓であっても、与党と野党であっても人間同士、同じ糞袋に過ぎない以上ふたつにひとつなどという大雑把な選択などできるわけもない。

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人間など

所詮は棒一本またいで行ったり来たり。棒の下に人と書いて「下」、上に書いて「上」だから上にも下にも口をきける「中」がよい。というのは三代目金馬のマクラだが言い得て妙といえる。そうだ、そうなのだ。どちらか片方だけを選択する事など出来ないし、そんな思考も作業も無駄でしかない。だってそうだろう?いくら水着を愛でるのが好きだからといって、セパレートかワンピースか、どちらかを選択する事など不可能であろう。問題はいかに脱がす事が出来るかなので、…おっとっと。

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だからこそ


ラーメンは認めるがつけ麺は認めない、などという議論は甚だ無意味なものであると断言する。なぜラーメンをスープと麺を別々にしなければならないのだ。このような事を言い出すものは、人の本質を理解しようともしない、まったくのロクデナシである。ふん関西人め。といっても酒をあおり、女に狂い、家庭よりも実母にかしずき愛想を尽かした妻が息子を連れ出奔。などという愚かしさとは別種のものだからよいのだ。


「つけめん 丸長」

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私はこちらのことを北信のつけめん業界の嚆矢、と勝手に呼んでいる。須坂、長野若槻そして中野と三店舗あるが、どうやら暖簾わけの関係らしい。とはいえ各々の個性も味わいも違うのでそれぞれの楽しみ方ができるのがよい。私は明るいからこの中野の店舗が一番好きだ。このたび数年ぶりにお邪魔したが、明るさ変わらず、評判も変わらないようで繁盛されていた。


「つけめん 中盛 えのき」950円「トッピング チャーシュー 3」350円

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中華風な小丼には動物・魚介ダブル出汁といわれる、醤油ベースに辣油などで辛味と酸味を加えたスープはむしろ「つけ汁」と称した方がしっくりくる。「えのき」とはここに中野市名産エノキダケを投入したものだが、これはうますぎる。滋味深いエノキの香りと、個性的なつけ汁が合わさると、より一層の深みが現れてくるようだ。

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平打ちの

縮れ麺もとてつもなく特徴的だ。もちもちとした強い歯ごたえは他ではあまり見られないかもしれない。これがつけ汁によく絡んで美味いのだ。麺、エノキ、麺、エノキと交互に、あるいは同時に啜り込む行程の違いが楽しくて仕方がない。とても完成度が高いと思う。脂身の少ないチャーシューはあらかじめつけ汁の底に忍ばせておき、よく染み込んだところで噛み締めるのがよろしい。

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どちらでもよいのだ

別にしようと同じにしようと。おのおのを楽しめばよいだけなのだ。ああつけめん美味かった。明日はラーメンにしようか。

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