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今日が一番若いってよ#19弱いところがやられる


東日本大震災がおこる2年前から、私達夫婦は田舎暮らし専門の不動産のHPで、物件探しをしていた。何度か、実際に現地を案内してもらい、大震災が起こる少し前に、ここだと思う物件に出会い決めようとしていた。タンポポが一面に咲く高台からの景色が素晴らしかった。
そして大震災が起こったあとに契約をしていた。だから、この土地を買ってから何年と思うとき、大震災から何年というニュースで知ることになる。今年で13年目です。
週末田舎暮らしを8年続け、4年前に前の家を引き上げ本格的に住みはじめた。
野菜やハーブを植え、お米も作っている。先日田植えを済ませた所だ。
植物を作ってみてあることに気づいた。
虫たちは、植物の弱いところにいっせいにたかるのだ。
春はウリ科の野菜をたくさん植える。きゅうりを筆頭に、かぼちゃ、ズッキーニ、マクワウリ、など。苗を植えると、どこからか、ウリハムシがやってくる。何もしなければ、はっぱを食い尽くしてしまう。完全なレース状になる。丈夫な葉にはやってこない、柔らかな弱々しい葉がやられる。
まさしく弱いところに一斉にたかるのである。レース状になったら光合成ができない、枯れるのみとなる。
人間の手で、弱いものを助けることができる。実際苗にはカバーをかけている。でも自然界ではそれはない。弱いものは生きていけない。
人間の世界は特殊なのかもしれない、が、人間の世界でも、弱いものはやはり弱く生きづらいのかもしれない。
田舎暮らしがしたい、野菜を作りたいと引っ越しきたが、もう一つの大きな理由が統合失調症の息子の存在にあることは間違いない、息子の調子がよくなることを願ってたし、人目を気にしなくてもいいということもあった。
でも、一筋縄ではいかないのが統合失調症という病だ。そのあたりの顛末もいずれ書きたいと思う。


玉葱の収穫

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