「継続は力なり」という言葉の真意は早いうちに理解しておいた方が良い
皆様、本日の日報を提出いたします。
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継続は力なりという言葉がある。何かを継続したことでひとつの成果を出して成功体験をつかんだ人は、この言葉の意味を実感する。
しかし、この言葉を妄信してただただ「継続」することを目的にしてしまう人がいる。「継続し続けているのだから、焦らなくても結果は出る!諦めずに頑張ろう!」と考える人だ。こうした人はかなりの確率で意味を誤解している。
「継続は力なり」で評価されているのは「継続」ではない。継続したことで出た「結果」である。これを明確に認識していない人は多いのではないだろうか。恥ずかしながら、自分はかなりこのタイプだった。
この勘違いは若いうちに「よくやった!継続は力なりだね!」と評価された人に起こりがちだ。なぜなら若い時は、成功の先にある大きなポテンシャルまでを含めて評価されるため、たとえ小さな結果であっても高く評価されやすい。
逆に年齢を重ねると、純粋に「結果」のみで評価される。そうなった時に自分の価値観の中で「継続は力なり」の間違った認識が根強く残っていると、ただただ継続することしか考えず、結果を出すためにどう工夫すべきか?という部分に思考が働かないので、とても苦労する。これは「継続は力なり」を理由に、思考停止している状態と言える。
例えば「SNS上で自分の存在感を強めていきたい」という目標を立てたとしよう。するとまずは、SNS上で毎日なにがしのネット上の記事をピックアップするなどしてコメントするだろう。
1か月も続けば、自分のフォロワーにはある程度、存在を感じてもらえるようになる。しかしその後、振り返りもなくただただ投稿を継続していたとしても、強いインパクト・存在感を残すことは難しい。
どうすればもっと見てもらえるだろう?文章をこう工夫すればもっとわかりやすいんじゃないか?この分野の情報をアップした方が皆に参考になるんじゃないか?今このタイミングならこの話題がいいんじゃないか?
こんなふうに「存在感を強める」という目的のために、具体的に何をすべきか?を考えることと、どれだけ真剣・且つ論理的に向き合えているか?が目標達成への鍵になる。
さらにデザイナーで例えてみよう。最近はUIデザインのトレースが盛り上がりを見せている。その盛り上がりの波に乗り、自分もとにかくトレースをやってみよう!と考えて、幾つかのアプリのトレースを実行・継続する。
こうしたトレースから学び取れる知識は特に基礎的な学びが大きく、若手であればあるほど得る物も大きい。継続することですぐに使える知識になることに加え、SNSを通じて有益なセルフブランディングにも繋がりやすい。
しかし本当に大切なのは「トレースを続ける」というところにはない。そこで得た知識や技術を如何にして実際のプロジェクトの中で活かすか?という部分にある。極端な話、一度のトレースで多くを学び、その学びをすぐ実践に活かせるなら、継続する必要はない。「継続」よりも「結果」が大切なのだ。
もちろん、何か結果を出すためには継続することは重要だし、継続なくして結果は出ないものだとも思う。そして何より、継続できる人はそれだけで才能があると断言しても良い。
しかしあくまでも、継続は結果に対しては必要条件であり、十分条件ではない。しばらく結果が出ない期間が続いていたとしたら「継続は力なり」の一歩先に思考が働いているか?を見直すと良いのではないだろうか。
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