アメとムチ
怒られたあとに優しい言葉をかけられると泣いてしまう。
中学生の頃、野球部の顧問に怒られたあと「お前に期待しているから言うんだぞ」と言われたときには込み上げてくるものがあった。
逆に、テストの結果が悪かったとき限って親の機嫌が良いときは最悪だ。
「今日の夕飯はあんたの好きなハンバーグだよ!」
と笑顔で言われたあとに、そっとテストの結果を出した時、人の顔はここまで変化するのかと思うほど母の顔が仏から鬼に変わった。
そして、僕のハンバーグだけ焦げていた。
ムチからアメは後味が良いが、アメからムチは後味が最悪だ。めちゃくちゃ苦い思いをする。あのハンバーグのように。
ある、アパートの貼り紙にこんなものがあった。
「告ぐ」を境に感情が逆転している。
最初は配達員をご苦労さまといたわっている。しかし、告ぐを境に、一歩たりとも侵入を禁止します。法的に訴え、しかるべき手続きをとる。とかなり厳しい言葉をかけている。
これは典型的なアメからのムチだ。
これはきついぞ。苦いぞー!
チラシを配らず、心を配らないと恐ろしいことになりそうだ。
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