恐怖の視線

7秒間見つめ合うと恋に落ちるという法則があるらしい‥


僕は、そんなに長い時間、人を見つめることはできないと思う。可愛い人だと特にだ。


でも、今日は違った。

西武新宿線の電車の中ですごい視線を感じ、ふと、前を見ると僕は釘付けになった。





おわかりだろうか?バックの中からの視線。


1.2.3.4.5.6.7‥....僕と彼女は瞬きせずに見つめ続けた。


ドキドキした。確かにドキドキした。

ドキドキが止まらなかった。


でも、これは違う。

恋ではなく、恐怖のドキドキだ。


バックの持ち主を見たら、ピンクの髪のお兄さんだった。美容師だろう。


わざとバックのチャックを開けて、マネキンを覗かせ、僕が驚く反応楽しもうとする魂胆だろう。許せない。



マネキンを持ち帰り家で練習することは結構なことだが、バックのチャックは閉めてほしい。


しかし、驚くことにこの美容師はバックのチャックよりも大きく口を開けて寝ていた。



たまたまだった。すみません。そしてお仕事お疲れ様です。でも、今後はチャックと口は閉じてくださいね。

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