【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第53話
「美味い……」
「なかなか……」
「ガウッ」
皆様、気に入ったようで、ようございました。やはりあの調味料は解析せねばなりませんね。
子猫の方は素焼きですが、翼がバサバサしてい喜んでおります。炭火で炙るだけでも美味しいのでしょう。
「ところで何故あの長椅子の上に、一切れ置いたのですか?」
「私はこの宮の新参者ですよ。新たな家に住まう時は、そこにどなたがいようといまいと、先人として敬意を払ってお供えするのは当然のことです」
「「……」」
どうしたのでしょう? 殿方達