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「おかあさまのためのコーチング」いえいえ、みんなのためのコーチングです

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 コーチングの講義を受けています。理論と実践と。講義を聞きながら思い出しました。
『そうだ!私ウン十年前にコーチングの本読んでた!』

 子育て真っ最中の頃、「おかあさまのためのコーチング」という一冊の本が私のコーチングとの出会いです。本棚からホコリを被ったその本を引っ張り出してきました。初版が2005年、かなり古い本。
#「おかあさまのためのコーチング」 あべまさい著

 コーチングは「聞く」に始まり「聞く」に終わるコミュニケーションの方法論です。学校教育はティーチングですね。コーチングは「答えを引き出す」やり方でティーチングは「答えを教える」やり方と言われます。
 人は質問されると最善の答えを出そうと思考を始めるそうです。考えることで「気づき」があり、気づくと「行動」します。自分で出した「気づき」なのでここに強制はなく自ら納得して「行動」を起こします。強制ではない「行動」は「結果」を生み、自分の望む未来を引き寄せる、、、というのがコーチングの基本的な理論です。つまりコーチングのスキルとは「聞く」ことによって、いかに多くの「気づき」を相手から引き出せるか、という「質問力」のスキルです。

 クローズド・クエスチョンではなくオープン・クエスチョンを使う、相手のタイプによって質問の仕方を変える、などテクニックはたくさんあります。本をきっちり読み込み、自分のものとして消化し実践していたら私の子育てはだいぶ違ったものになったでしょう。が、ウン十年前に読んで唯一私が実践してきたことはたった1つでした。これも本を読み返して思い出したのです。
『あぁ、そうだった。私はこの言葉をこの本で知ったんだった、、、』
 それは「エンジェル・アイ」という言葉。相手を無条件で受け入れる、そう決めている人の「目」の表情のことです。前後の内容はすっかり忘れてしまっていましたが「これ以上優しく出来ないくらい優しい目でうなずく」という記述だけ覚えていて、時々この「エンジェル・アイ」で娘たちを見つめることをしていました。見つめる私が穏やかな気持ちになり(そもそも気持ちの余裕がなければ出来ないことなので)、娘たちはなんとも言えない安心した顔になり、その場に柔らかく温かな空気が満ちます。この多幸感があったから私はこの言葉を時折思い出し、実践していたのだと思います。
#当時この本から学んだことがそれだけだったとは、、

 パラパラと読み返し、いつの間にか夢中で読んでました。先日講義を受けていたのでコーチングの理論が昔よりスッと頭に入ってきたということもありますが、まるで初めて読むみたいに新鮮な学びが多く、作者の言葉に感動しっぱなし。
#当時本当にちゃんと読んでた?
 例えば、子どもから(いいえ、大人からでも)差し出されたものをしっかり「受け取る」ことの大切さ。差し出されたもの(それがモノであっても言葉や感情であっても)を丁寧に受け取る、というのは思った以上に難しくだからこそとても重要なスキルだということ。これはどんな人間関係においてもとても大事にしたい考え方です。

 何年も前に出された育児本ですが、今読み返してみても全く古臭くなく、今だからこそほんとうの意味で納得できるところもあります。「おかあさまのための」の文字がもったいないくらいどんな人にもおすすめできる本なので、子どもに向き合う仕事についている人にはぜひ読んで頂きたい。驚くほどサラッと読めて、コーチングの理論はバッチリ学べます。


 年末年始はゆるゆると過ごしていましたが、年が明けると3月まではあっという間。今年も何人か小学校へ送り出します。新しい世界に飛び込む子どもたち、、、よりも保護者の方に入学前に伝えておかなくては、な事がいくつか。 
 そんな話もまた今度。




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