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大丈夫!おまかせあれ

 「読む療育」目指してます。
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 自閉症スペクトラムの子は予定変更が苦手、というお話を書いたことがありますが、予定変更ではなく子どもが勝手に予定を決めていた、ということもあります。どういうことかと言うと、親はスーパーにいくつもりで出かけたのに本人は公園に行くと思っていた、とか、スーパーにいくと思って自転車の後ろに乗り込んだのについた先は療育園だったとか、、、。
 こういうときも大変です。
『こんなはずじゃなかったー!!!』
と大暴れ。親にとっては『こんなはず #予定通り』
なんですけどね。

 私の職場にもギャン泣きで抱えられて入って来る子がいます。
#けっこういます

 暴れる暴れる、、、。親御さんはオロオロして
「すみません、お買い物だと思ってたみたいで、着いた途端にこうなっちゃいました。今日はこの子は帰ったほうが良いですよね」
なんて言う。
 とんでもない!!その子を置いて親御さんだけチャッチャと帰ってくださって良いですよ(笑)。ここは療育の場です。
#おまかせください

 今までも、こういった場面はあったのだと思います。家ならともかく、外出先で大泣きしたり暴れたりすると本当に周囲の視線が痛い。気持ちの切り替えが苦手なのでかなり長い時間火のついたように怒り、泣いていることも多々あります。きっと、そのたびに周囲の白い目を気にしながら家に帰る、という選択をしてきたのかもしれない。

 でも、療育スタッフはそんなこと慣れっこです。大いに泣きなさい、暴れなさいってなものです。
#怪我には十分気をつけます

 ただ静かに
「そっかぁ、お買い物に行くと思ってたのかぁ」
なんて言ったり、その子が好きそうなおもちゃや絵本を広げて
「これどお?」
なんてシレッと聞いてみたり。
 その子のタイプにもよりますが、黙って無視する、という方法もあります。泣きに対して反応を返さない、のです。泣いても暴れても反応が返って来ないとわかるとだんだん静まってきたりもします。おもちゃをちらっと見たり、手を伸ばしてくることも。そうなったらしめたもの。こっちのペースに巻き込めたら、いつものように療育を始めます。帰る頃にはニコニコで親御さんの元に。

 大丈夫ですよ。
 子どものパニックは本当にどうして良いかわからなくなるものだと思います。でも、そういうときの対処法も少しずつ学んでいけばよいし、そもそも予定変更でのパニックなら(それが子どもの勝手な思い込みだったとしても)、事前にほんの少し工夫するだけでほとんど減らせます。
 例えば、出かける前に行き先の写真を見せる、というのが1番手っ取り早いかな。

 字が読める子で、カードやスケジュールの見方も少しわかっている子なら
「1.すーぱー 
 2.こうえん 
 3.いえ 
 4.おやつ 」
こんなメモを用意したりします。実際、毎日お母さんのメモ(簡単なイラストだったりもします)が通園バッグの中に入っていて、幼稚園保育園から帰ってからの行動をとてもスムーズにこなしていた子もいます。

 大人都合の予定変更の場合も、カードやスケジュールを日頃から使っていると事前に知らせることが出来ます。
 そんな話もまた今度。

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