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療育に期待しないで〜再度考えてみた〜

 「療育」やってます。
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 療育に期待しても良いですよ、なんて大きな事を言ってしまってから少し反省。実は
「療育に期待したらダメ!」
という発信を読んで、思った以上にダメージが大きい私です。
 なので、もう一度読み返し思うところを。


 前回も書いたように、発信の真意は
『療育は障害を治す、ところではないですよ』
という事だと思います。療育を受けたから、すぐに話せるようになったり、コミュニケーション力が上がったり、ましてや歩けなかった子どもが歩けるようになるとか、そんな事はありません、とおっしゃってました。確かにそれはない。療育は苦手なこと、生きていく上で困難なことを少しでも軽減するための術を本人にもその家族にもお伝えするところです。出来ないことを少しでも出来るようにと適切な訓練をしたり、支援をするところです。
 ただ、誤解している人も少数いるのは事実。

 以前、新学期が始まる時にあるお父さんから
「ここでいろいろ訓練してもらって、小学校に上がる時には普通クラスに入れるようにがんばります」
と言われたことがあります。その時はいろいろ思うところもありつつ、まだそのお父さんとの関係も築けていない時期だったので
「、、、よろしくお願いします」
としか言えませんでした。
 当時その方は障害を病気のように治るものとして捉えていたのだと思います。障害を本当の意味で受容出来ていなかったのかもしれません。そういう場合は
「療育に期待したらダメですよ」
という助言になるのかもしれません(そうは言えませんが)。

 前回、療育にも地域差があるというお話をしました。地域によっては、調べたもん勝ち、知ったもん勝ち、の場合もあるようです。行政からは何の音沙汰もなく、とにかく親(保護者)が動いて情報を仕入れ、場合によっては申請し、そうしてやっと健全(?)な支援、療育を受けられる、場合もあると聞きます。
 私の知る限り多くの現場職員、専門家が、障害のある子ども達やその家族の暮らしやすさを願って日々学び、実践し、支援に生かそうと奮闘しています。けれど残念ながら、支援の必要なところにまんべんなく行き渡っているとは言えない状況があるのが事実。どうか信頼のおける支援者との出会いが沢山の人にありますようにと願います。なにせ
「療育に期待しても良いですよ」
と声を大にして言いたい私なので。

 一言で障害と言っても千差万別。もちろん療育に携わる人々も千差万別です。いろんな考え方、やり方があります。
 そんな話もまた今度。

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