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着替えの順番、考えた事ありますか?

 突然ですが、着替えの順番、どうしてますか?
 例えば朝。パジャマから洋服に着替える時、パジャマの上着を脱いで、パジャマのズボンを脱いで、それから下着をつけて、、、という順番の方も多いと思います。(もちろん違う人もいますよね)。着替えなんてもうほとんど無意識にやっていて、何を先に脱いで、、、なんて考えていないのが実情では?

 でも、子どもに着替えをさせる時、着替えの練習をする時、少し気をつけてみて下さい。朝の身支度なら、先ず上半身からパジャマを脱ぐ、その次に脱いだ上半身に下着を着てTシャツやブラウスなどを着る。それからパジャマのズボンを脱ぎ、スカートなりズボンを履く、、、。なぜか。パンツ一枚の裸の姿にならないためです。
 子ども達は就学すると体育の時間に体操着に着替える場面が出てきます。人からどう思われるか、どう見られているか、を感じにくい発達障害の子は羞恥心も芽生えにくい場合があります。上着もズボン(スカート)も全部脱いでから、改めて体操着を着る、という順番だとあまりにも無防備。上着を脱いで別の上着を着る、ズボンを脱いで新たにズボンを履く、という順番で練習するのはそういうわけです。
 定型発達の子は家でどんな順番で着替えていても、家以外で着替えることが恥ずかしいと感じればそれこそコソコソと隠れながら着替えることも出来ます。発達障害の子に難しい「臨機応変」ってやつです。でも、発達障害の子は、学校だから順番を変える、なんてことは出来ません。無理に変えようとすれば「日常が壊れた」と感じてパニックを起こしかねません。
 だから、家でも下着一枚、パンツ一枚の姿にならないような着替え方を教えたほうが良い。これは、女の子だけでなく、男の子にも大切なことです。

 多分、
「我が家では前からその順番で着替えさせてます」
というご家庭も多いと思います。実は4月からここまで、新しく入ってこられたご家族に「生活スキルの向上のために家でも出来ること」というテーマでお話する機会があり、着替えの順番をお伝えする場面も多かったので、こちらでも書いてみました。些細なことですが結構大事。

 些細に見えて結構大事、な事は些細なだけに忘れがち。
そんな話もまた今度。

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