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【映画】Cクロエ・セヴィニー

アメリカの俳優さんです
モデルもこなすファッションアイコン的存在。
出演作選びにこだわりを感じます。
普通の中に潜ませたマニアックな匂いのする俳優さんです。


「ブラウン・バニー」


ヴィンセント・ギャロ監督作品。
バイクを乗せたバンで旅を続けるバド。オートレースに出場するための途上で様々な女性と出会う。それはどれも花の名前を持つ女性たち。
恋人のデイジーに想いを残し、立ち寄ったのはデイジーの自宅を訪れる。旅路の中でデイジーとの別れの真相が明らかにされていく。

ある事件をきっかけに引き裂かれてしまった恋人を探し求めて旅をするバドのロードムービー。旅の先々で咲く花を摘み取ろうとするも求めるのはデイジー。バド目線の旅路はこちらも旅気分になれます。音楽もすてき。

ギャロの○○映画と揶揄されることも多い本作で自分の思いのままに花の名前を持つ女性たちを惹きつけては引き剥がししまいには回想しながら○○で終わってしまうという見る人によってはなんだこりゃ映画なのですが、それをそのまま作ってしまう心意気。私は好きです。自分を曝け出して痛みを表現しているのかと。曝け出しすぎっちゃあ曝け出しすぎですけど。

【funky登場人物】デイジーとデイジーの子ウサギ

デイジー演じるのがクロエ・セヴィニー。
70年代ファッションとヘアスタイル。自由なヒッピーです。バドの思い出の中でだけ登場し、バドを苦しめます。デイジーの実家で飼われているのが茶色の子ウサギ。バドとデイジーが一緒に可愛がった思い出を残す存在。ちいさな目がキュートです。


2
「ドッグ・ヴィル」

ラース・フォン・トリアー監督作です。
主演はニコール・キッドマン。
小さな村に訪れた素性の知れぬ女性グレースが迷い込んでくる。ギャングに追われているらしい彼女を村は彼女の奉仕と引き換えに匿うことにします。村に住むトムは作家を目指す若く意欲的な青年。彼は閉鎖的な村の問題点を洗い出し彼女を匿うことで村の道徳を実践していこうと考え、村の人々は良心を見せてそれを受け入れたのでした。
グレースは村の人々に感謝し掃除や子守り、人々の言う通り奉仕活動を行いますが、若く美しいグレースに村の集団は次第に仮面を外すかのように嫉妬や羨望を交え要求はエスカレートしてゆきます

ドッグ・ヴィルという村が舞台ですが床に線を引いただけで家々や道、庭が表現されます。壁も屋根もありません。家々が寄り集まって村は作られますがその人間関係はプライベートがあるようでない。探り合って腹の中まで見透かしているのに取り繕いがそこここで行われる、そんなことが象徴されているようです。

クロエ・セヴィニー演じるのは村の娘リズ。これまで男の視線を受けていましたがグレースがきてからはその座を奪われてしまいます。

そばかすが可愛くてカントリーファッションがよく似合ってます。

【funky登場人物】グレース
村に来てひたすら粛々と村の人たちの手伝いに努め、奉仕します。そしてそれがエスカレートしてとんでもないことになっていく中でも抗うこともできずに奉仕し続けます。そして追ってくるギャング。彼女が村に来た理由、そして彼女の身に受けた村の仕打ちに彼女がくだした決断に至るまですべてがfunkyな人です。


3
「KIDS」

ラリー・クラーク監督作品
「bully」「Ken Park」とアメリカのストリートで過ごす若者たちを描くことにこだわりを持つ、写真家でもある人。
この作品では脚本をハーモニー・コリン、製作総指揮者にガス・ヴァン・サントと、今思うと錚々たるメンバーが集結しています。
ラリー・クラークの初の監督作品でハーモニー・コリンにとっても19歳で初めての脚本執筆だったそうです。
スタイリッシュであり、ニューヨークのストーリーキッズの若さと倦怠感の日常をそのまま描いています。90年代半ばにエイズが流行する中、セックスや薬物乱用の様子を赤裸々に描写し大きな論争を巻き起こした作品となりました。当初は知られていない新人俳優を起用したこの作品を発端としてキャストもスタッフも頭角を表してゆくのです。

正直だいぶん昔に観たのであんまり覚えていません。笑。すみません。でもとても衝撃的でかっこいい映画だったように思います。

そしてセヴィニーちゃんのこだわりのあるお仕事っぷりがわかる曲者揃いの作品やスタッフたち。とても一貫性を持つように見えて芯の通った役者さんなんだなあと思いました。日本で言う鈴木蘭々とかなんだろうか。。古いでしょうか。なんとなく。笑

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