2007年 手一杯だけどなんとかやっているよ
カッパでもどうにかやっている
2年ほど前から作り始めた本がようやく発売されました。
よむらが東京に出てきて、人生を考えちゃってる時期とちょうど重なるので、迷いが見え隠れする本になってしまいました。距離の取り方が、読み返すと恥ずかしい本になってしまいました。それでも、どうにか出せてよかった。
東京で、もんじゃ焼きを初めて食べるカッパ。「うわーぐちゃぐちゃだ、お好み焼きの方が好きかも」
占い師
さいとうは占いを勉強しはじめて2年程たちました。占いの師匠から免状なるものももらって、「もう占いしてもいいよ」と言ってもらいました。それじゃあ、アランジアロンゾのお店に貼り紙でもしとこうかな『占いでき〼』って。て、お客さんから声がかかったら、変装して、地下の怪しい小部屋で占い師をしようかな。なんていろいろ考えていましたが、霊感のある人に「あなた、悪いものをはねつけれないから占い師なんかしたら病気になっちゃうわよ」と言われて、それもそうだ、とあっさり占い師になることをやめました。
さいとう、占い師にはなれなかったけど、占いの勉強は人生を考えるのにとても役に立ちました。
日々の業務
直営店が大阪、東京、名古屋、札幌、フランチャイズが福岡、台北と揃いました。
お店の毎年恒例イベントも定着してきました。お正月の初売り、福袋に始まって、バレンタインフェアでチョコレート、4月1日のうそつき祭、夏が近づいてきたらTシャツフェア、年末にはクリスマスフェア、カレンダーやスケジュール帳などの年末商品も作ります。その他にもそれぞれのお店の周年イベントがあります。
イベントでは、ノベルティを作ったり、限定商品を作ったりします。
アランジキャラバン、らくだちゃんはほぼ休みなく各地をまわっています。キャラバン以外にもときどき、期間限定のミニショップを百貨店などに出したりしていました。
雑誌の連載も、小さいコーナーですが『ね〜ね〜』と『シュシュ』に載せてもらっていました。
アランジポストは毎月1枚、今月はどんなのにしようかな。
英語の翻訳本も、英語の描き文字や校正などちょこちょこ仕事があります。
『セントレア』や『ぴたポン!』でかせぎ仕事は、用途に合わせて、新しいイラストが必要です。新規の広告のお仕事のプレゼンの話もときどきあります。本の挿画もときどき描きます。この年はきつねとたぬきの児童書の挿絵を描かせてもらいました。携帯のきせかえ「アランジモバイル」にまで手を出してしまいました。
アランジコドモはファッション関係なので、シーズン毎にコレクションを発表します。ちょっとしたファッションデザイナー気取りです。
おっと、アランジの通常の新商品も考えなくちゃね。ナイロン巾着や、名前ペンなど、おすすめですよ。スリムボーイくんにも続々新商品登場。この年のバレンタインチョコはファスナー付きのミニバッグにいれて売り出しました。ものすごーくたくさんの種類つくって並べたら、あらかわいい、あら楽しい。
スタッフが増えたから、人間関係もいろいろあるよ。経理の仕事もややこしいよね。
少し、マズイことになってきました。続けることで手一杯になってきてしまったのです。やり始めたことを続けることは素晴らしい、大切です。毎年楽しみにしていてくれる人がいる。ありがたくて、がんばっちゃいます。
でも、手一杯になってきてしまったのです。もう、手一杯なのです。
クッキーカンカン
まぁ、そうはいっても、目の前に楽しそうな仕事がぶらさがっていたら、おいしそうなクッキーがぶらさがっていたら、食いついてしまうというものです。
兵庫県の加古川(ものすごく大雑把にいうと神戸)にあるケーキ屋、プロップさんのクッキーで、クッキーカンカンを作りました。おいしくて、かわいいクッキーが出来てお店も気持ちも華やぎました。おいしいものはやっぱりいいですね。
使い物にならなくなったよむら
続けることで手一杯になってしまったのには、別の理由もありました。さいとうは子育てとの両立、よむらは妊娠していたのです。でも、おおむね楽天的にがんばっていました。
ところが、10月、よむらは、早産でこどもを亡くしてしまいます。
ここからしばらく、よむらはほぼ使い物にならなくなりました。
よむら使い物にならないまま、やっぱり忙しい2008年に続きます。
読んでくれた上にサポートまでしてもらえるとは!うれしいです!カッパやわるものたちの小遣いにします。