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珈琲屋巡り

私の巡るシリーズに新たに珈琲屋が加わった。
得意とする喫茶店ではなく、ここ数年林立している珈琲専門店のほう。
今の職場の珈琲通の子に色々教わる内に興味が沸いてきて、一緒に連れていってもらうことになった。

珈琲専門店。
正直私はずっと敬遠していた。
理由は、あまりに沢山ありすぎるのと、こだわりが強すぎて敷居がめちゃめちゃ高いということ。
気軽に入れなさそうな雰囲気がまずダメなんです。
今回連れていってくれたお店はまさにそんなお店。
というかそれ以上のお店だった。

KOFFEE MAMEYA
私は初めて聞いた名前だったけれど、OMOTESANDO KOFFEEの跡地に出来たお店と聞いて、合点。
なるほどあの系列なのね。

珈琲屋らしからぬ外観。

ここのシステムはかなり変わっていて、一人一人問診をして、その人の好みに合った豆を選んでドリップして入れてくれるというもの。しかもそれだけで2、30分はかかるらしい。
その話を聞いただけで、何それ?と怪訝ムード満載な私。
まず絶対行けないなぁ、一人じゃ。
でも色々と話を聞くうち、ちょっとずつ興味が沸いてきて、今回念願叶って連れてきてもらいました。

そして例の問診へ。
マス目のように並んだ珈琲豆が、浅炒りから深炒りという順番でグラデーションを描いて置かれている。だいたい25種類くらい。
その豆を前にしてスタッフの男性がとても丁寧に珈琲の説明をしてくれ、その後その人それぞれの珈琲の好みを聞いてくるという流れ。
事前にその様子を聞いていたので、あまり構えることなく話をする事が出来た。

元々の好みは苦味がメインの深炒り系。
酸味が極端にダメらしく、以前それと知らずに飲んだ珈琲が不味く感じて、それ以来酸味系の珈琲は飲まなくなった。
と事前に彼女に伝えていたら、ここのは酸味があっても美味しいよと教えられ、ならば挑戦!ということでちょうど中間の豆を選択してみた。
彼女の方はさすが常連、こちらで聞いていてもよく分からない用語で色々と相談をしていた。
ベリー系の爽やかな酸味の珈琲って?
味の想像が全く出来ない。
後は飲んでからのお楽しみということで、目の前でドリップしてくれる姿をジーッと凝視して待つこと数分。

それぞれの珈琲の香りをまず嗅ぎ比べ。
どちらも珈琲としては爽やかな香りで、珈琲特有の香ばしさは少ない感じ。
香りだけでも今まで飲んでいた珈琲とは違うということが分かる。

そして飲む。
う~ん、これまた今までとは全く違う味わい。
苦味はそれほど感じられず、さらっとした飲み口で仄かに優しい酸味が広がってくる。
これなら難なく飲めるかも。
そして彼女の方はというと、更にさっぱりとしていて珈琲という概念から少し外れるような爽やかさが。
かなりな浅炒りで酸味の方が気になったけれど、口に残る感じは無くそこまで気にならなかった。

お店でまったりしつつ飲んでいたら不思議なことに段々と味が変化してきていて、酸味が徐々に際立っている感じがした。
とお店の方に伝えたら"そうなんです"とまた色々と説明をしてくれた。
なんだか凄いなここ。
たった一杯の珈琲で軽く感動してしまった。
私の知らない珈琲の世界を新たに教えてもらいました。

ここでかなり長居をしてしまったけれど、珈琲巡りをするのが目的だったので、次は少し軽めなラテ専門のお店へ。
こちらは皆女性スタッフでとてもラフな雰囲気。
がっつりストレートの珈琲を頂いていたので、こちらでは甘めのラテを選択してみた。
ん~、珈琲自体がしっかり濃いめなのでとても飲みごたえがある。
ふんわり優しい系かと思いきや、しっかり主張してくる男前なラテでした。こちらも初来店だったけれど、雰囲気・味供にとても良かったです。

短時間の間に異なる味わいの珈琲を堪能して舌は大満足したけれど、お腹が大分空いてきたので、彼女が以前勤めていたというカフェで一息つくことに。
アボカドのオープンサンドが有名らしく、これは映えるよね、というビジュアル。
でも料理写真を撮らない人なので、さっさと美味しく頂きました。
珈琲も美味しく、最後の最後まで大満足でした。

それにしてもずっと珈琲を飲んでたなあ。
恐るべし珈琲屋巡り。