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クリエイターが病まないための考え

こんにちは、アラです。
ゲームUIデザイナー7年目になりました。

3月になりましたね!季節はもうすぐ春。
4月には社会人になる方もいらっしゃるかと思います。

そんな時期だからこそ、改めて考えたいこと。
それが

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!!!病みたくない!!!

ということです。
というのも、私は新卒入社4年後に病んでしまって数カ月間療養していた経験があります。幸いにも軽度であったのですぐに復帰をすることができましたが、病まないに越したことないな…と思います。

今回のnoteでは、自身がなぜ病んでしまったのか、その経験からどうすれば病まずに健やかにいられるか、を経験といくつかの参考図書を用いて書いていきます。予めのご注意ですが、あくまで経験ベースですので、これをすれば必ず病まないといった類の記事ではありません。

0. 結論から

まず「どうすれば病まないか」について
個人的な考えについて結論を書きます。

知る
・自己を知る
 - 自身のタイプを知る。
 - メリット・デメリットを知る。

対処する
・自身のタイプに合う対策(特にデメリットに対して)
 - 金銭の備え
 - 健康の備え
 - 人脈の備え
 - スキルの備え

上記を「自身の気力がまだ十分なうちに行う」

以上です!
各項目の詳細は「2.病みからの復帰。具体的にやったこと「知る」」に書いていきますのでそちらをご覧ください。

1. なぜ病んだのか?

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振り返って思うのが
1つに依存する→色々な面で余裕がなくなる→病む
だったかな、ということです。以下に簡単にまとめました。

【依存】仕事で成果を出す
- 生活の大部分を仕事に依存していました。
- 労働時間もえげつないことになっていました…。

新卒でスマートフォンゲームの開発現場でキャリアをスタートさせました。しかし、仕事に依存していたにも関わらず、自分が想定しているような成果をなかなか仕事で得られない日々が続きました。結果、以下のように余裕がなくなっていきました。

【余裕のなさ】精神
- 成果がなかなか得られない → 焦る
- 同期や会社外のクリエイターとの比較 → 焦る

【余裕のなさ】時間
- より仕事にコミットし成果を得ようとする→仕事以外の時間減少

【余裕のなさ】金銭
- 時間減少による、衣食住の様々な無理を金銭で解決しようとする
- 例)外食が増える(ストレスによる過食など含む)
- →金銭蓄えの減少

【余裕のなさ】人脈
- 時間減少で会社外人脈との関わりがほぼなくなる
- 例)仲の良い大学からの友人にもほぼ連絡せず
- →人脈の減少

書いてて辛くなってきました…!
でも、書きながら自身でも整理できてきましたね…。

私の病みの発端は「依存」でした。
それは例えるなら「ギャンブルにおいて狙った1つに当たりがくると信じて、何もかもかなぐり捨ててベットし続ける行為」に似ているかもしれません(怖!)

そんな生活を続けていて、あるとき限界を迎えて病んでしまったというわけですね…。次からは、病みからどう復帰したのか?「0.結論から」にも書いた内容の詳細を書いていきます。

2. 病みからの復帰。具体的にやったこと「知る」

本当の具体的にやったことだと、メンタルクリニックに行ったとか傷病手当を申請したとかになるのですが、ここでは「今でも意識して行っている病まずに健やかでいるための個人施策」を書いていきます。

【知る】自己を知る
- 書籍や人との対話を通じて、自身のタイプを知る
- 人によって病む(余裕がなくなる)原因は千差万別
- 自身のタイプを知ることで正しい対処方法を知る

自己分析系の本はいくつかあるかと思います。
私は以下の2冊を読みました。

【簡易説明】
- ストレングスファインダーについての書籍
- ギャラップ社が開発した「才能」を見つけ出すツール
- 才能は34の資質によって分類されている
- 診断を通じて才能を34の資質から5つ抽出してくれる
- 書籍を購入すると診断を受けられるURLへのアクセスコードを入手できる

これはとてもおもしろい本でした!
最大限活用するためには深い読み込みが必要なようですが、そうしなくても以下のようなメリットが私にはありました。

- 自分が強く反応する5つの資質が分かる
- 多様な資質について認識する(自分以外の29資質について認識できる)
- 自身の資質=メリット(才能)とデメリット(依存)について分かる

上記の書籍を通じて自身が「学習欲」「内省」への強い反応があった(そして納得した)ことから、より理解を深めるために以下の本を読みました。

【簡易説明】
- 心理療法士にして自身も内向型である人物の書籍
- 事例と研究を交えた、内向型の解説・強み・生き方などを紹介

内向型かも?という人はぜひ一度読んでみては?という良書でした。

3. 病みからの復帰。具体的にやったこと「対処する」

2によって自身のタイプを知ることができました。
これでようやく「対処する」に移れます。

はじめに「知る」ことがなぜ重要なのかというと、世の中の情報を正しく取捨選択するためです。

例を挙げてみます。
「新卒でどんな会社に入社するのが良いか?」のような設問に対して
「優秀なスキルを持った同僚が多い○○会社!」
「指示系統がしっかりした△△会社!」
など様々な意見、アドバイスがネット、対面問わず溢れていると思います。業界内で著名な方の意見だったり、語気の強い意見だったらついつい「それが正しいのかな?」と影響を受けるかも知れません。

ここでの情報の取捨選択を誤ると病む確率があがります…!優秀なスキルを持った同僚へ必要以上に劣等感を感じてしまうかもしれません。指示系統がしっかりしている反面、裁量が少なくて窮屈な思いをするかもしれません。自分のタイプを知ることで「こういうことを感じて余裕がなくなりそうだから、こっちは向かないかも」という選択を取ることができると思います。

私は自身のタイプに合わせて、以下のように「対処」をしました。

【対処】金銭の備え
ある程度の貯蓄がないと余裕が持てないタイプであることが分かったので、以下のように備えをつくっています

- 給与から決まった割合の額が貯蓄に回るように自動化
- ※失業の際に受けられる社会保障を元気なうちに調査、まとめておく

特に※については、実際に病んだ後では自分自身ではまともに調べる気力が0になるので元気なうちにやっておくことをオススメします。
【対処】健康の備え
標準的な睡眠時間(7~8時間程度)確保できないと余裕が持てないタイプであることが分かったので、以下のように備えをつくっています

- 入眠時間の均一化・習慣化
- 腹八分目の食事
- 休日は最低1時間程度の散歩を習慣化
- 病院の定期検診各種(特に歯医者)

もっと細かく色々ありますが大まかには上記です。運動強度は徐々に上げていけばよいと思いますが、まずは散歩から…。あと、どんなタイプの方にも歯科健診だけは必須なのでぜひ行って下さい…!
【対処】人脈の備え
浅く広くの付き合いは合わないが、人脈なし=自分だけに依存している、状態では大変だということを学んだので以下のように備えをつくっています

- 仕事以外の人と定期的に連絡を取る
- 自分から予定を提案したりセッティングしたりする

いざとなった時に相談したり、されたりをするためには日頃の小さな積み重ねが大切だと思います。ちょっとした遊びを計画したり、季節の変わり目で連絡したり、SNSで発信したりなど小さいところからやっていきます。病む前と後では圧倒的に自分から提案したりセッティングする機会が増えました。
【対処】スキルの備え
学習や内省が好きだが、一つのことに依存するとそこで行き詰まったときに余裕がなくなることを学んだので以下のように備えをつくっています

- 自主制作を行う(自身で結果をコントロールできる制作をする)
 - 1年後のポートフォリオを見据えて制作をする
 - 伸ばしたいスキルを1~3つほど絞る
 - 小さい成功体験を積み重ねる。最終、自信作をつくる。

仕事では自分でコントロールできないことも多々ありますが、自主制作は別です。スキルの依存先も増やしておけば余裕が生まれます。

4. おわりに

クリエイターだけに限らないと思いますが、自分は大丈夫!と思っても徐々に余裕がなくなっていって…ということはありえます。(怖!)自身の気力がまだ十分なうちに色々備えをしておきたいですね。

では、また!

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