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2年ぶりのコミケ参戦記と、雑感。

 12/29夜、コミケのアーリー入場のために押さえた東京某所のホテルにチェックイン。宿近くの吉野家で晩飯を済ませ、コンビニで朝食と間食を補給し、逸る気持ちを抑えつつ翌朝に備えてとっとと就寝……

 ……までが前回の記事。まさかアパホテルでnoteが一本書けるとは思わなかったので。


 12/30朝。
 5時半位には目が覚めた。知らぬうちにワクワクしていたせいか? 朝食を済ませ身支度。とにかく寒さ対策は万全に、とインナーシャツとタイツを着込み、さらにレッグウォーマー、靴用カイロも仕込んでいざ出発。
 しかし気になることが一つ。昨晩の天気予報では、最低気温1℃に対して最高気温が14℃。ひょっとすると暑すぎか、しかし暖かい方を基準にするのもまずかろう。いざとなったらどこかでインナーシャツを着替えればいいと考え、行動開始。

 案の定、上記の服装だと暖房の効いた電車内では熱いくらいで、ほんのり汗が染み出すほど。こりゃ失敗かと思いきや、いざ電車を降りて駅から出ると……やっぱり寒い! ただほぼ無風なのは幸いだった。強風だったら汗で身体が冷えてたかもしれない。

 そして国際展示場駅を出ると、目に飛び込んできたのは見慣れていたが非常に懐かしく感じる光景だった。
 順路を案内するスタッフ。
 その指示に従い、カバンやバッグを手にして同じ地を目指す人達の姿。

(これだよ……)

 と、感慨に浸ってる暇はない。受付を済まさねばアーリーの意味がなくなる。参加人数を抑えたとはいえ、同じタイミングに人が集まっているので、横断歩道を一つ渡るにも交通整理が入るため動きはゆっくり。入場口でチェックを済ませ、待機列にまで移動したのは7:25頃になった。何だかんだでやや遅め。
 待機場に移動。開場まで2時間以上ある。周りの参加者を見ると、折りたたみ椅子やレジャー用座布団の使用率が高い。これは公式の注意喚起も大きいか。

 かくいう自分もそれに倣って用意した。これは買って正解。腰掛けられるモノがあると楽ですね。日は昇ってくるも足元は冷える。それも靴用カイロでしのげた。やはり備えは大事だ。

 そして迎えた10:00。
「只今から、コミックマーケット99、開催いたします」
 どこからともなく湧き上がる拍手、拍手。自分も思わず手を叩いていた。


 場内の様子を書く。 

 自分はひたすら目当てのブースと、その周辺のスペースを巡回。その後は気になった、目に入ったところを覗いてみるが……

(ん、随分と巡りやすいな?)

 ホール内に入ると賑わいこそ感じるものの、移動は至ってスムーズ。一部の壁サークルに列が出来るのは恒例だが、それ以外で人が密集する場所がほとんど無いのだ。
 ブース間の通路でおしくらまんじゅう状態にもならなければ、エントランスホールの脇やエスカレーター・階段の袂で休憩や戦利品交換をしている人達もほとんどいない。
 
何より驚いたのはトイレで、男子側に限っていえば全く並んでいない。フォーク並びをせずとも普通に「入ったら、どこかしら開いてる」ため、何ら困らなかった。食事前や水分補給前に手を洗いたくなった時も同様。

 入場から一時間経ち、お目当てのサークル山を巡って一息付いた後、ホール間のエントランスを行き交う人の数がそんなにいないのを見てようやく
「ああそうか、今回は人数制限をかけてるんだった」
 と体感できた。人が集まってた場所をあえて挙げるなら、せいぜいお昼時の会場内レストランくらいか。

 ホールのあちこちには消毒用アルコールが設置。あとサークルによっては参加者用に置いてあるところも。頒布物を受け取った後に使うと「ご協力ありがとうございます」と声かけが。お互い気を使いながらの参加だ、そんな御礼の言葉も出ますよね。

 しかし人数を絞っている=参加者数が少ないわけで、一部を除けばサークルさん側も頒布数が伸びず、マイナージャンルほどそれが顕著だったという話もある。例えニッチな分野を扱った頒布物であっても、それが興味を持たれて手に取ってもらう率が低くても、参加者数が多ければ履ける数も違う。マイナージャンルに辛かった、という話には同情せざるを得ない。
 何より自分は、従来のコミケだと入場時間がさほどアーリーではなかったのだ。ここ10年くらいは開場時間の少し前くらいに現地入りし、入場が11時頃となるパターン。そこから目当てのサークルをざざっと巡り、会場内か一旦表に出て昼食を済ませ、再度入場した後はゆっくり巡って面白そうな同人誌ほんを探す……という、いわゆる「午後から来る勢」に近かったのである。

 そのせいか今回のコミケは少々調子が狂ってしまい、昼飯前から相当数の戦利品を得た結果、午後から東西の通路が開放されて西&南館を巡る頃には既に手提げバッグが肩に食い込むほど重くなっていた。そこからあちこち歩こうにも、20~30分に一度は休憩を挟まないと無理な状態に。
 こりゃ最後まで持たないな、と感じて15時少し前にビッグサイトを離脱。せっかくなら閉会の拍手もしたかったが、疲労には勝てなかった……まあこれは年齢や「2年ぶりで張り切り過ぎた」のも大きかろう。

 それでもコミケの開催自体は嬉しいし、参加できた事を非常に嬉しく思う人が大勢いる。一方で、楽しみ方が変わってしまい戸惑う参加者もやはり多かったのを忘れてはいかんのですね。
 今回は情勢が情勢だけにこうなったのだ、と思いたい
 個人的にはアーリーの逆、つまりレイト入場(午後から参加可能なチケット・人数制限有)を設ける案も浮かんだが、受付や待機列にまたスタッフを割く手間を考えるとさすがに無理か。出来たとしても二日間でどれだけ入れられるやら。まあ素人の思い付きで解決できる問題ではなかろう。

 次回はキリ番のC100。昨今の感染状況からして無事に開催できるか、という懸念がまず浮かぶ。ほんの数ヶ月前まで「いずれ第六波も来るだろう」という人はいたけど「オミクロン株」なんぞ誰が考えてたか。しかしブースターショットが進めばまた情勢も変わってくるだろうし、どうにも先が読めない。

 コミケに限らず、何を開催するにももう「手探り」という段階ではなく「その時に応じて」という柔軟さが求められているのだな、と痛感したのでした。


 ……とまあ、これでコミケの話を終わらすのも何なので、後日改めて戦利品の一部を紹介したいと思います。

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